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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第7章 進軍
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侵攻開始9

「しかし、人口が候補国の中で最も多く、隣接する国も多いという難点もありますな。」


そう発言したのは、四天王の一人、キャスタルだった。

彼はエルフだったが、魔王の軍勢に加わる、つまり、女神から魔神へ信仰対象を変えたことによって新たにダークエルフへ進化した経緯がある。


「中国と同じでロシアも強権を発動しやすい国ではありますが、隣接する国の多さ、国土の広さ共に中国を上回る為、こちらも選択肢から外すべきかと思いますな。」


「私もキャスタル老に賛成です。」


キャスタルに賛同したのは四天王のノクィエだった。

彼は四天王で唯一2つ目の世界(魔王が生まれ落ちた世界が崩壊後、移住した世界)出身である。


「また、インドは人口が14億人を超えています。

数の差を侮ってはいけません。

 よって、私はアメリカかオーストラリアが良いかと思うのですが、いかがでしょうか。」


「アメリカは目下一番の敵でしょう。

 人口はそう多くありませんが、世界一の軍事国家です。

 所有する兵器の数・質ともに侮れません。

 最初に占領できれば今後をかなり有利に進められるでしょう。

 国土の広さも移住先として問題ありません。」


「ギエルグの言う通りアメリカを最初に占領できればこれ以上はないわな。

 しかし、現実的に可能であるかな?」


キャスタルの指摘にギエルグは首を縦に触れなかった。

その様子を見て、これまで発言しなかった魔王が声をあげる。


「ならば、まずはオーストラリアを占領し、住民を移住。

 その後アメリカを第一目標として占領地域を拡大する。

 異論があるものはいるか?」


誰からも異論は上がらなかった。


「これより地球占領作戦を開始する。

 最初のターゲットはオーストラリアだ!」


「御意!」


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