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三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第7章 進軍
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侵攻開始7

【地球について

 ・地球は球体で自転しており、太陽の周りを公転している惑星である。

 ・地球の半径は約6,370㎞。

 ・面積は510,100,000㎢で、7割が海。

 ・大きな6つの大陸があり、200ほどの国が存在し、人口はおよそ77億人。

 ・その87%は北半球に住んでおり、北半球と南半球では季節が逆である。】


「地球とはこんなにも広い場所だったのか。」


「はい魔王様。

 私もこの報告書を読んで驚きました。

 我々がこれまで渡ってきた世界を全て足してやっと地球ほどの大きさかと。」


「そうだろうな。

 それに人口も多い。

 77億人など、我々の何倍だ?」


「・・考えたくもありませんね。」


「科学の力によって、我々の想像の外にあるような兵器も有していると考えるべきだろうな。」


「兵器に関しては調査中ですが、魔法がなくとも空を飛ぶ、水面、水中を高速で移動する、長距離から高火力で広範囲を攻撃する手段程度は持っているかと。」


2人の間に長い沈黙が落ちる。


「魔法についてはどうだ?」


「現段階で判明している限りですが、魔法は想像上の技術とされているようです。

 もしかすると本当に魔法が存在していないのかもしれません。」


「ならば、時折ゆらぐ魔素の正体は、勇者か。」


「おそらくは。

 勇者が魔法を使えなかったことはありませんでしたから。」


「よし。

 魔素が揺らいでいる場所に勇者がいると想定し、そこに近寄らないよう徹底させよ。」


「承知いたしました。」



こうして魔王軍は静かに慎重に行動を開始した。

情報を集め、人間を知り、これまでの経験を活かし、いつどこに、どのように攻め入るべきか計画を立てた。

彼らは準備に1年という歳月をかけ、勇者たちは1年という歳月の間にすっかり警戒を解いてしまった。


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