表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三度目の世界は救いません  作者: 金木犀
第7章 進軍
103/135

侵攻開始6

「魔王様、レイス部隊から地球人への取り憑きが成功したと報告が入りました。」


「そうか。

 科学の力によって思わぬ邪魔が入ったが、なんとか一歩目を踏み出せたな。」


「それが、そのカガクという技術のおかげで、地球についてあらゆることが判明したと。」


「どういうことだ?」


「それが、人間のカガク技術の一つにインターネットというものがあるそうです。

 これは地球上のありとあらゆる所を繋ぐ情報網のようなものだそうです。」


「地球上を全てか?」


「はい。

設備さえあれば地球上のどこでもインターネットとやらを利用可能で、そこには様々な知識が蓄えられているとのことです。」


「まさか、箱のようなもので誰かと会話をしていたというあの報告も、そのインターネットとやらが絡んでいるのか?」


「そのようです。」


「何という技術だ。

 ・・・まて、設備さえあれば地球上どこでもインターネットとやらを利用可能といったな?

 様々な知識を得ることも、離れた者と会話することもできるその技術は、まさか誰にでも利用可能なのか?」


魔王の問いに、ギエルグは首を縦に振った。


「はい魔王様。

 どうやらパソコンやスマートフォンといった設備さえあれば、誰にでも利用が可能なようです。

 しかも、そのパソコンやスマートフォンといった設備は、裕福な国の国民であれば8割以上の人間が所持しているという報告もあるそうです。」


「なんと・・・。」


「しかし、インターネットが我々にもたらしたものは脅威だけではございません。

 地球上の地図、それもかなり詳細で正確な物が手に入りました。

 さらに、この地球の人口やその分布、主要都市の場所、宗教、食料生産地など、進軍に必要な情報はほぼ手に入れることができました。」


ギエルグはそう言って報告書を手渡す。


「これは人間たちが使用している紙に、印刷機なるもので文字や数字を写したものでございます。」


「この技術にも驚いたが、報告書にはそれ以上の事が書かれているな。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ