アルナリアード大陸に少女は。
アルナリアード大陸、かつて世界の終わりを見た大陸の一つ。
それから3500年経った。
大陸の中心には帝国スイラールが栄え、その周りには数々の国があった。
この世界では、"魔法"ではなく、"星法"と言うものがある。
その名のとおり星に干渉して起こす魔法のようなものだが、その正体は謎に包まれている…。
星法で海に“浮かぶ"島々、ネーブル。
その島々の中で最も小さい島、ネーブル・C。
この島には、いや、この島はある病院だった。
カレットネブル病院、ネーブルのただ一つの病院だ。
そこの小さな窓から覗く少女。
緑の髪、ボサボサである。
青と赤の瞳。その目には輝きはなかった。
生きる意味なんてなかった。
そんなこと、わかってる。
ただ、思い出せない。
大切な…わからない…。
僕はレリヤス。
窓の外を眺めて繰り返す。
忘れないように、絶対に。
三年前ここに"いた"。
目が覚めたら…白い天井が見えた。
起き上がると白い服をした人たちが居て。
僕を見ると驚いた顔をしていた。
「信じられない…」
僕が一体どうしたのいうのか?
なにも知らないけれど、僕は言った。
「僕は…どうして…ここに?」
上手く言葉が話せない。
「君…名前は?」
「レリヤス…だった気がする」
それからあと、いろんなところに連れて行かれた。
よく分からない装置をつけられて、とても痛かった。
…星力がないって言ってたっけ?
わからない…
それからその人たちは僕と会ってくれなくなった。
僕はわかった。僕にはなにもないんだって。
なにも覚えてない、星力?もない。
生きていたってなにもないじゃないか。
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