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小品

恋愛犬狂騒曲

作者: 星野☆明美

高校生の美香ちゃんは、本屋さんの帰りに茶色い野良犬に出会いました。

「よしよし、おいでおいで、かわいいね」

中型犬の雑種のこの犬は、何を思ったか、どこまでも美香ちゃんについてきました。

美香ちゃんは自転車だったのですが、早くこげば走ってついてくるし、ゆっくり行けば足に立ち上がってなでてもらいたがるし、自転車を降りれば足に抱きついてくるし、ほとほと困ってしまいました。

途中、行きつけの動物病院に逃げ込むと、自動ドアをくぐってついてきます。

事情を話すと、看護師さんがエサを犬に与えて「今のうち!」と言いました。

脱兎のごとく逃げ出した美香ちゃんに気付いて、犬はすぐに追っかけてきました。

「あら、美香ちゃん?その犬どうしたの?」

近所のおばさんが声をかけました。美香ちゃんの同級生のお母さんでした。

「人間の男の人にモテないのに犬にはモテるんですぅー(泣)」

「あらまあ」

やっと家に着きました。

自転車とめて荷物もって一目散に玄関に走り寄ると、犬もついてきました。

「ただいまー!アルぅ!」

ばうばうばう!!

美香ちゃんの飼っているオスのビーグル犬がものすごい剣幕で吠えて、ついてきた犬はやっと諦めてどこかへ行ってしまいました。

「ありがとう、アル」

ぎゅっと抱きしめると、アルはまんざらでもなさそうでした。

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