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忘却のベンティスカ ~社畜の人間宣言~  作者: 羚羊
第三章 夜空の彼方へ
9/10

優しさのリサイクル

そうね、あなたは


数多のイルミネーションの海を


めぐりめぐってきたのだろうけれど


自信たっぷりに差し出された


この優しさを仮に頂いたとしても




ごめんなさいね


私の部屋には似つかわしくないの


しかくく統一された部屋には


このモコモコでパステルカラーの


コットンキャンディみたいな優しさは


どう考えてもいらないと思いませんか




あら、そういえば


まっしろでふわふわのモヘアニットが


とても似合っている彼女ならば


この優しさを上手にレイアウトできそうね




どうぞこの優しさをあなたに差し上げます


是非有意義にお使いになってくださいまし



全てが溢れかえった世界に溺れてしまう前に


優しさのリサイクルをするのは悪いことですか




それは手放された瞬間に


あなたのものでなくなり


わたしの手に渡った瞬間に


心を侵食できたわけではないのよ




流星はどこかの乙女の愛を祝福するように


夜空の彼方へスイーと光って消えていった








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