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忘却のベンティスカ ~社畜の人間宣言~  作者: 羚羊
第三章 夜空の彼方へ
8/10

沸き出よ

私の身体を流れるこの血は


なにでできているのだろう



世間の思い込みや破廉恥な語りが


許せないくらい狭い正義感を


幸せな笑顔で覆い隠してさえいれば


今日も明日もあなたたちの図上は


きっと晴れマークなんだろうね





沸き出よ、さながら乙女の集う泉のように



心の底で混ざりあう


愛の知識と堆積した憎悪


幸せとはいえなかった記憶は


経験の水晶にバックアップされている




沸き出よ、火にかけられたヤカンのように



喚き散らす老人たち

泣き叫ぶ子どもたち


ベビーカーを押す化粧のうまい母親に

美しくない父親の組み合わせ



みにくい世界だなあ

うるさい世界だなあ






それは21グラムの嘆き

きっと夢の中のおはなし




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