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忘却のベンティスカ ~社畜の人間宣言~  作者: 羚羊
第一章 幸福の条件
2/10

なぜなぜ

今日は、とてもよく晴れているから


不幸そうな君の生涯について


私は、ふと考えてみたのだけど


ちょっと手を止めて聞いてくれるかい




なぜなぜ どうして




レールの上の幸福を


あっさりと投げ捨ててまで


蛇のもたらすリンゴを


食べてしまったのだろう




なぜなぜ どうして




自分の周りで楽しく遊ぶ


愛らしく可愛い小鳥のいずれかが


必ずや手にはいるのだろうと


当たり前に思えてしまったのだろう






なぜなぜ どうして




これが自分の器なのだと




狭い世界で満足できずに




心に描く幸福の条件を




思い切り引き上げたことに




気づけなかったのだろう






なぜなぜ どうして




自分が恵まれている階層だと


甘いまどろみのなかで


誤解し続けられたはずなのに




現実を直視する危険を省みずに


ムラから羽ばたくという


豊かな選択肢を選んでしまったのか








「それはとても簡単なことさ」




「愚かだっただけなんだろう」











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