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忘却のベンティスカ ~社畜の人間宣言~  作者: 羚羊
第一章 幸福の条件
1/10

忘却のベンティスカ

Hello, World!




次から次から次へと


無垢な雪は空へ舞い上がり


頬に叩きつけられていく


痛みを感じる暇はなく




とにかく前が見えない


そんな話は聞いていない




強者の楽園へようこそ




己をもて余しているような敗者は


とうてい居られないような


純粋な電波が飛び交っている




前も後ろも斜めも見たくない


この私が!そんな日々を送るのか!




以前の私という存在は


徐々に雪に埋もれていって


ささやかな記憶も記録も


あのころのメモリーとして


いずれは忘れ去られてしまうのだ




さあ、大忙しだ!




ここで生きていくからには


悲しみという贅沢品を


可愛らしい飴玉のように


口の中で転がしている暇はない




仕方のないことなのだろうよ


良いも悪いも与えられるがまま


ちっぽけな雇われものは


あるがままを受け入れるだけさ







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