「異世界議事録」まえがき
「異世界」は、この世の誰かが思い描いた世界です。
ひとりひとりが心の中に抱く空想で作り上げた世界。しかしながら、その異世界は謎に包まれています。
「何故、異世界人に言葉が通じるのか?」
「生態系は地球と同じなのか?」
「魔法の仕組みはどうなっているのか?」
私は、そんな疑問をひとつひとつ解き明かしてきました。これは、私が歩いてきた異世界の……この世の誰かが「こんな世界があったらいいのに」と妄想してきた異世界の冒険譚。誰もが語らなかった異世界の理を、事細かに記したつもりです。
この本が、あなたの異世界探検の助けになることを祈っております。
余談となりますが、ここで私事を。
私はこの本が世に出た後も、異世界への旅を続けるつもりです。
人の数だけ増える異世界です。この本が出ても終わりではありません。
私には夢があるのです。少年のころから、ずっと追い続けていた夢です。
――私の夢は、「自分が思い描いた異世界に行くこと」。
その夢が叶うまで、私は旅を続けようと思います。
著:伊勢 海斗