7話 初めての意思疎通
続いて見つけたのはオークだ
新たな岩場を探していたら洞窟を見つけて近づいたら一匹のオークが俺を見つけて叫ぶと…奥からわらわら出てきた
その中で最後に出てきた一番大きいオークを鑑定してみたが…
中でもデカく赤黒いオーク(背4m)を下級鑑定
【鑑定不能】
【スキルLvが上がりました】
(ほっほぉー良いLv上げになりそうだ…がすげー強そうだな)
幾つか準備しておくか…
鑑定出来なかったてぇ事は中級かそれより上の階級って事かな?
沢山中のもっとも数のいる普通サイズのオーク達は鑑定出来た
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種族=オーク(人魔) 種類=オーク 階級=下級-下
Lv9
体力量 1067
気力量 346
魔素量 67
魔力 15
筋力 567
俊敏性 54
●種族能力
繁殖力+10
●武器熟練度
斧Lv3
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数十匹いる普通サイズのオークは本当に普通のオークのようだ(背平均2m)
さらに小さいオークは見るまでもなくオーク達の子供のようだ
だが子供のオーク達も武器を持っている
どうやら魔法を使うのはいないようだが大弓を使えるようで結構な強さの矢が撃ち込まれてくる
もちろん風魔法で強風を自分の周囲に巻き起こして矢を防ぐ
風を抜けてきた矢は土魔法で石をぶつけて弾く
「ぶおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉ!!!!!」
突然一番でかいオークが叫んだと思ったら数匹でかい盾を持った大きめのオークを残して普通サイズ以下のオーク達が突撃してきた
中型のオークを鑑定してみた
【鑑定不能】【鑑定不能】【鑑定不能】【鑑定不能】
【スキルLvが上がりました】
こいつらも鑑定不能だ
普通サイズのオークは今の俺の背を伸ばしたと同じくくらいだが…
一度巨大になってると彼らが小さく感じる
幸いオーク達は固まってるので先頭のオーク達の前に土の壁を低めで横に広げて隆起させてぶつかって乗り越えようとしてる所に風魔法で竜巻を発生させる
そこに石つぶてを次々と撃ち込んでいく
すべて一段階終わったらすぎの魔法にって放っている
さすがに同時には出来ない
「しゃしゃしゃしゃしゃ!」
シューティングゲームみたいで実に面白い
それに良い能力のLv上げになる
魔法を抜けてきたオークには魔眼(混乱)をお見舞いするのも忘れない
でっかいオークがイラついてまた叫んで次は大きめのオーク達が突撃してくる
なんと盾と何かしらの近接武器を装備しているのだ
殆どが見事に魔法を突破して石つぶてゾーンに来たらこっちを見ないように盾を前に突撃してくるがそれじゃ前が見えない
足元がおろそかである
そして自前に俺の前方は泥化してある
泥沼に盾で防ぎながら突撃しているせいで気づかず飲み込まれていく
その間次々とLvが上がっていく
(おぉ…大き目のオークすげぇLv上がるな…もっと数いねぇかな…)
後で探そう
「ぶおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
沈んでいくオークは体中に黒い筋を立てながらゆっくりこっちに向かってくるが…
でっかいオークもでかい盾と斧を持っていて
中々うまく防ぎながら進んでくる
目は下を向いている、魔眼対策だろうか?
だがここらの魔物のステータスから考えると俺は相当高いステータスだから
その魔法を防ぎながら進んでくるこのオークは相当強いかもしれない
やがて泥沼の前まで来ると大きく飛躍して斧を振りかぶってくる
俺はずぶっと泥の中に入ってさらに泥沼を広げていく
移動は遅くなるがお陰でオークも広げた泥沼に落とさせる事に成功した
もがきながら近づいてくるが俺はすでに泥沼の外に出ている
泥沼を大きくし次に水魔法で水球を次々当てていく
盾で直撃は防げるが沼にはまりさらに水が周囲に撒き散らされ沼にずぶずぶとまっていく
やがて沈みきった
(倒したかな?…うん出てこないね、しかしこいつじゃLv上がんねぇな‥まだ生きてるんだろうな)
待ってるのも面倒なので念のために泥沼の回りを土魔法で隆起させて壁を作りオークが出てきた洞窟に向かいながら倒れているオーク達を平らげながらオークが持っていた盾と武器を闇魔法で隠れ家に仕舞っていく
そして洞窟の中に入ると二つに分かれていて真っ直ぐと右…そのうち右に進むと広めになっており明らかに人工的に掘った物だとわかる…
それに洞窟のそこかしこに松明が壁に刺さっている
しかしこの松明不思議だな…特に何か巻いてある訳でもなく‥うーん…
その奥には人や人型の獣の女性が木でできた檻の中に閉じ込められておりひどく汚れている
(これは酷いな…)
女達のいる檻中見たくもないが大きな水桶以外何もなく白い液体がそこかしこに散らばっている…種付けか…
女達は裸だが俺にはこんな趣味はないし何より
蛇だからか全く性欲を感じない…
蛇である俺を見ようともしないしうんともすんとも言わない…相当参っているようだ……うん?獣人だけはこっちを警戒してるな、獣に近いだけあって本能が強く働いてるのかな?
(まぁ‥人魔のオークは倒して正解だったようだ)
まぁ小さいオークのステータスの種族が人魔だったからとあの見るなり襲い掛かて来たゴブリンと同じだろうから敵とすぐに判断したんだが
俺はとりあえず檻を尻尾の一振りで破壊し横にどけて水魔法で一人ひとり顔以外を水で包んで洗っていく
そして檻手前の右側に沢山置いてある瓶を尻尾で割らないように女達の元へ持っていき中に水を入れて置いた
そして地面に共通語で≪オークは全部食べた君たちは自由だ俺はお前たち食べるつもりはないとりあえず水を置いておく飲むといい俺は食い物を探しにいく≫
と尻尾の先で書いて洞窟探検に戻った
洞窟を掘れるなら中に食料はあるだろうと考えても事だ
元の分岐に戻って真っ直ぐ進むと道が広くなり右左と穴が掘られていてどちらも進むと部屋っていうかドアはないが広く掘られており様々な物が乱雑に置かれている
まず最初に
左の部屋は武器、防具など
右の部屋は道具類
次の左の部屋は薪?と思われる木が沢山積まれている
良く見ると木は油か何かが浸み込んでいるのかその木の樹脂かわからないが
テカテカしている、もしかしたら燃えるやすい木か油を浸して燃えやすくしているのかもしれない…意外と頭が良い
半分くらい木を隠れ家に仕舞っておいた燃えるならいつか何かに使うだろうから
次の右の部屋は食料庫だった保存の効く木の実や今日昨日狩りをしてきたであろう獣の肉などが吊るしてあった
おぉ…食べ物か‥だけど食えるかなぁ…あの子ら…全然動かないし…
そもそもいきなり肉とか消化の悪い木の身じゃな‥かといて俺この体で料理なんて出来ないし鍋ねぇしなぁ~
まぁそこまで面倒みるのもおかしいな
とりあえず木の実と肉を隠れ家に入れ女達の元に戻り木の実だけ出して
もう一度地面に共通語で食え、それと顔は自分で洗えと書いてまた探索に戻った
ぱっと見たところ数人は水を飲んだようだ
まぁ生物としての本能で飢餓状態にあれば水があれば無意識に飲むだろうけど
そして一番奥はとても広く掘ってあり藁や木のテーブルなどが置かれている
ここで寝起きしていたんだろう一番奥の壁には槍、剣、弓など何やら立派な武器が飾ってある…恐らくあのでかいオークの物だろう
大体見たので一番興味のある武器防具や道具?部屋に行った
まずは武器防具の横穴だ
奥の穴よりは大きくないが広めだ
真ん中には大きい石の板の上に剣が一つと手持ちサイズ(ゴブリンの手)の四角い石が置いてあり
ここで手入れをしていたんだろう
そして左に武器類、右に防具類が乱雑に置いてあり
立派な武器や防具はそれぞれ壁に掛けられている
どうしようもなさそうな物以外すべて闇魔法で隠れ家に仕舞い(戴き)
道具?の横穴に向かった
こっちは何に使うのか良くわからない道具類が乱雑に置かれている
とりあえずこれらもすべて隠れ家に仕舞っておいた
いつか人型になった時使ったり売ったり出来るだろうからだ
だが…オーク達は武器と盾は使っていたが防具は装備してなかった
というかここの防具はすべてサイズが合ってない
つまりここの武器防具や道具類はすべてどこからか仕入れた
というか人や獣人から奪った物なのだろう
(あ)
そういえばこの物にも下級鑑定出来るんだろうか?
試そうかとも思ったが後でじっくり隠れ家で調べればいいと判断し
女達の様子を見に行った
入った所で数人(殆ど獣人)がびくっとなった
水を飲んで木の実を食べて本能が落ち着き少しは感情が戻ってきたのかもしれない
獣人の女が4人と人だろう女が3人だ
ただの人だと思う女達は一人は筋肉質で髪が短く浅黒いこの人の中では一番元っぽい、他の人の女はまだ水くらいしか飲めてないようだ
まぁあんな状態じゃしょうがない
そして獣人の女達は俺が思ってたような感じじゃなかった
俺は人そのままに耳と尻尾と少し毛深いとかそんくらいだと思ってたんだ
だが……そう…例えば猫なら…猫!って感じの顔なんだな
猫のヒゲとか顔とか毛だらけだぜ!
まぁ普通の猫がそのまんま大きくなって少しだけ人よりになって立ってる感じ
一番手前の猫系の獣人(まぁ獣人だろう)を下級鑑定してみた
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名前=スゥーラ 性別=女
種族=獣人 種類=猫人
ステータス割愛
種族能力
半獣化Lv1
能力一覧
俊敏Lv2
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半獣化?半獣化をさらに下級鑑定する
半獣化=太古の姿に半分立ち戻る
効果時間=30分
(ほっほぉ~猫になるのかな?でも半分だけなのか…中途半端だな)
他の獣人は猫、猫、犬
一人ひとり鑑定していると一人の猫型の獣人が話しかけてきた
スゥーラ「*****************?」
むぅ‥共通語じゃないな獣人の言葉かな?
俺はまた地面に共通語で共通語で話せと書いた
数人が驚いた後暫く黙りまた話始めた今度は共通語だ…ちょっと変だが
スゥーラ「お前なぜ言葉書ける?蛇の亜人に近いのか?それよりなぜ私達喰わない?」
まぁ…当然の疑問だな、良くみると獣人はみんな水を飲んだようだ人より獣に近いから当然本能も強いからだろう
お陰で獣人は木の実も食べてこっちを見ている
普通の人っぽいのは大体良くて水を飲んだくらい‥ってか殆ど飲ませてもらったくらいだ
面倒だが地面にまた書いた
≪言葉と種族気にするな、説明が面倒だ
お前たち喰うつもりない、だがわざわざ里へ送る程お人よしでもない
ここで力つけて力を合わせて自分達で帰るなり生活するなりするといい
しばらくは獲物を取ってきてやる≫
と書いて俺は隠れ家に仕舞った獣を出してスゥーラの前にどかんと置いた
そして壊した檻の木をひとまとめにし火魔法で燃やした
そして地面に共通語で文字を書いた
生きる気があるやつは肉焼いて食え
スゥーラ「お前が何なのかわからない、だが感謝する」
獣人達と唯一一人の人の女が動き出した
獣人女4人と人女が3人
獣人
スゥーラ種類猫人、ナヴァナ種類猫人、イスリ種類犬人、トリ種類オーク
人
サマンサ戦士、ハンナ村人、アン村人
そう…獣人の中に一人オークがいるのだだが種族が人魔ではなく亜人だった
豚なんだから動物…獣でしょ?なら獣人でいいような気がするんだけど…
まぁいいか
どうなる事やら…