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11話 この世界について~

それからはLv上げの他に二人に色々聞く毎日が続いた


そんなある日とある事を思い出した

今なら妖精の方のゴブリンと話出来るんじゃね?

だがよく考えればゴブリンが共通語を話せるとは思えない

念話と言っても自分の理解している言語同士じゃないと通じないのはわかっているそれは他の獣人に話しかけてみたが何と言ってるかわからなかったからだスゥーラによるとその獣人は共通語はわからないそうだ、つまり俺が獣人言語を覚えるか向こうが俺が理解している言語を覚えるかしなければならない剣と魔法の世界っぽいのにそこだけ不便だ、だけど‥最近獣人達の様子を影に入り見ていたら何となくなんて言ってるかわかるようになってきたのだ


知覚拡張Lv1のお陰か知能三段階に上がったお陰かはわからないが以前より様々な事が理解出来るようになってきた


以前は混合魔法は2属性を混ぜ合わせるしか出来なかったが今は3属性を混ぜて発動出来る、風で竜巻そこに闇か白属性の炎を生み出す

前やってみせたのは風魔法で竜巻を出してそこに闇や白の炎を出して竜巻に乗せただけなのだ、だが最近は同時に闇なら黒い炎が渦巻いた竜巻を出せるのだ!

つまり発動までに時間が掛からない、それと威力も段違いのようだ

…待てよ…前は二段階だった…でっ今は三段階…おや?

そういう事なのだろうか?

さすがに自分の能力に関する事を女達には聞けないしね

まぁどんな能力が世間一般にはあるのかは聞いておくか


まぁこの話は置いておいて

このまま獣人達の言葉がわかるようになったらゴブリン(妖精)達の言葉も理解出来るようになるんじゃないのかって事だ

成功したらゴブリン(妖精)の処に行ってみよう…うん


俺はいつも通り狩りをして帰ってきて獣を置いてから洞窟前の広場で話し始めた今日の内容は獣人と人間の使う能力について


【今日は獣人と人が使う一般的な能力について教えてもらおう】


スゥーラ「では、まず獣人から始めます、我々獣人と呼ばれる者は元は獣から進化し人型になったと言われていますその証拠に獣化という能力があります、この獣化は自分の先祖の姿に一時的に立ち返る能力で私では完全に獣の姿にはなれませんが先祖が強い獣だった者程獣化を使うとより獣に近い姿に立ち戻れます」


【ほぉ…例えば…先祖が白狼だった場合その子孫は白狼に近い姿に立ち戻れるのか?】

スゥーラ「はい、強い種族程子孫は少ないですが…」


【獣化以外の特徴は他にあるのか?】

スゥーラ「そう…ですね、人との違いでよければ‥我々は肉体的に優れている分魔力に劣ってます、まぁ一概には言えませんが…先祖が魔力を強く持っている種族もおりますので、大きい違いは獣化するかしないか以外に私ら獣人にはわかりません」


サマンサ「まぁそうね!獣耳や尻尾があって毛が多いのが獣人よね!」

………そりゃそうだ…がそんな事は聞いてない


スゥーラ「ま‥まぁ‥」

【人は特有の能力というのはないのか?】

サマンサ「そうね…特有…う~ん…あっ!勇者がたまにいるわね!」

やっぱいるのか‥魔物の敵勇者!

スゥーラ「そうですね、我々獣人から勇者は出た事がありませんね、その代わり獣王様は勇者と共に昔魔王を討ち果たしましたね」

【ほぉ…では今の魔王とはどんな存在なのだ?】


サマンサ「魔王…さぁ?見た事ないしわからないわ」

スゥーラ「聞いた話では前魔王より中立よりの魔王らしく責められない限り戦争はしないようですね、前魔王は人共は皆殺しだ…が口癖だったそうですから」

【過激な魔王だな、しかし魔の王の定義とはなんだ?】

サマンサ「うん?魔王は魔王でしょ?」

この女あまり頭良くないな…

スゥーラ「といいますと?」

【例えば…魔族の王、魔法や魔力の王、魔物の王とどうとも考えられるであろう?】


サマンサ「ふぅーん魔族の王じゃない?わかんないけど」

スゥーラ「魔族の王とも言えますし魔物の王ともいえます、魔力や魔法だけでいえば人族の中でも賢者の称号を持つ者などはかなり長けていますし」

【なぜどちらともいえるのだ?】

スゥーラ「はい、そもそも魔族は元は魔物から進化した者なので…ただ魔族より強い魔物もおりますので一概には言えないかもしれません」

【ほぉ…魔族とやらより強い魔物がいるのか…】

スゥーラ「はい‥例えば…この森の北にある深淵には魔王より強いと言われる魔物がいるそうです‥ただ確認した者はおりません」

【ふむ…ではやはり魔族の王であって魔物の王ではないな、俺は従いたいとは思わん】


スゥーラ「話を戻しますね、我々獣人ももとは獣…魔獣と呼ばれる生き物から進化したそうですただの獣は魔力を持ちませんので‥」

【人は何から進化したのだ?猿か?】

サマンサ「猿は違うんじゃない?獣人の中に猿人もいるわよ?」

スゥーラ「そうですね、人は人かと」

【そうか…】

へぇ…猿人いるんだ

しかし…スゥーラの言葉遣いかなり上手だな…まるでどこかのお城でメイドでもしてそうな感じだ他の獣人なんて言葉は大してわからんがその種族の特徴がすごく出ていて肉を食べる時なんて骨を掴んで肉をばくっと食ってる

だがスゥーラだけはなぜか焼いた骨付き肉を丁寧に食べている

まぁいいか


今日はこのぐらいにして俺は隠れ家に入ってまた少し整理してから脱皮して寝た


しかし最近Lvの上がりが遅い!!

中級となってからぜぇええええんぜん上がらない…×9とかも出てると思う程沢山魔物と獣狩っているというのに‥

やはり狩場を変えるしかないか…

今までは中心の岩場から南と西には行ったから後はやばい北と東だ

東行ってみるか~


獣や魔物を倒しながら東に向かっていると中央の俺が住処にしてた岩場辺りで何やら争いが起こっていた

相手はどちらも魔物で

一匹は真っ黒い蛇で鑑定不能全長は10mくらい

もう一匹は知ってる動物にはいない全身短い毛がある動物型の魔物だ

どっちも鑑定不能だが…

どうみても中級には見えない…恐らくどっちも上級以上だろう…

北から来たのかもしれない

俺は地面に潜り顔だけだしそこから戦闘が終わるまで観察し続けた

蛇は執拗に巻き付いて噛み付こうとし獣魔は爪で切り裂こうと二足立ちで爪を振るっている

何やらよく見ると蛇はうっすらと全身に黒い霧を纏っている

闇魔法か?それとも何か特殊なスキルか‥それとも種族固有の能力か‥

突然獣魔がざっと後ずさったと思ったら爪を地面に突き立て

そうしたとたん土が隆起し続け蛇へ向かってゆく

蛇はびゅお!っとジャンプし獣魔へ向かって飛んだと同時に体に纏っていた黒い霧が前方に集まり一塊になりそれが獣魔へ向かって放たれた

獣魔がそれを爪でざっと薙ぎ払ったのだが霧が集まったものだからかそのまま素通りして獣魔に纏わりついた

「ぐがあああああああああああああああああああ!!」

そこで蛇がすぐさま巻き付き首に噛み付いた

だが獣魔もそれでは終わらない

何やら風鳴りが鳴ったと思ったら突然突風が起こり

そして…急に蛇の全身が切り裂かれた

獣魔も纏わりつかれていた為多少切り裂かれたようだ

少しづつ闇が消えていき蛇が事切れた

獣魔は蛇の頭を踏みつぶして

四足で少しふらつきながら北へ戻っていった


「しゃ~」(ふぅ~~初めて各上の戦いをみた)

あの獣魔は爪や牙だけでなく風と土を操っていた

蛇は牙と締め付けとあの闇の霧を操るのが特徴のようだ

俺が闇魔法を覚えた種族とは見た目が違うから他にも能力があるのかもしれない


もったいないな…

残った蛇の体を血を一舐めし痺れない事を確認してから残らず頂いた

さすがに戦ってないからLvは上がらなかったが不思議と全身が熱くなった

「しゃっしゃっしゃ!」


周囲の気配がいつも通りに戻った事を確認して東へ向かってゆく


南はゴブリン西はオーク…東はいったいなんだろうね

特にやな気配はしないけど…まぁ特に気配を察知する能力なんてないんだがそれでもすげーやな気配感じるって事はそれだけやばいのが北にいるって事だろうな

まぁ魔王すら行かない場所らしいしそらやばいわな


鑑定出来る程度の獣や魔物を倒しながら迷わないように真っ直ぐ木を気づつけならが進んでいくと大きな湖を発見した


(おぉ…結構広いな)

だが湖となると色んな動物や魔物が来るだろうな…その中にはもしかしたら北の魔物も来るかもしれんしなぁ…


湖に近づくと突然!

ドガッ!

っと音がし中途半端に吹き飛ばされた

俺は木に当たりすぐさま木を登り相手を見ると…

牙の長くでかい猪が後ろ足を蹴りながらこっちを睨んでいる


【鑑定不能】

「スキルLvが上がりました」


あーびっくりした…だが大して痛くないな

なんだこの猪はじぃーっと観察していると登っている木に体当たりし始めた

どおぉぉん!どごぉーん!


石礫を30個程土魔法で生み出し次々猪にぶつけていった

だが気にした様子もなく気に体当たりを続けている

火効きそうだけど森だし…あ!湖の目の前じゃん


俺は闇魔法と火魔法を合わせた闇炎の塊を生み出すと同時に風魔法を使い高速で猪にぶつけた

突然現れた黒い炎を避けようとするが体当たりする途中で勢いを止めれず炎に包まれ…跡形もなく燃え尽きた…というかカスも残らず…

「Lvが上がりました」

(威力あり過ぎじゃね…)


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