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スケープゴート  作者: 時雨瑠奈
お伽話殺人事件
28/35

第四話 ~他の部屋の住民達 その3~

 塩瀬汀と海という双子とも知り合い、

仲良く話した事で少し時間が経っていた

ようだ。

 木更津一樹、北原大地、斉藤千鶴は、

朝食を食べるために食堂へと向かった。

 途中で、一度部屋に戻って行った

ノール・フェイトン少年と教育係の

美香山静に再開する。

 ノールは明らかにげっ、と言いたげな

顔をしていたが、また静に叱られるのが

嫌なのか一応会釈だけはして来た。

 こっそり舌を出していた事に気づき、

一樹達は苦笑する。

 しかし、静に見つかってしまい頭を

押さえつけられてしまい痛い痛いと

悲鳴を上げていた。

 やらなきゃいいのに、と一樹達が

思ったのは言うまでもない。

 反対に、海と汀はひらひら手を振って

来ていた。

 一樹達も笑顔で振り返してから窓際の

席へと座る。

 朝食はビッフェスタイル――いわゆる

バイキングなので、飲み物だけを先に

注文してトレイに取って行く方式

だった。

 大地と一樹はともかく、千鶴は目を

きらきら輝かせながら意欲的に料理を

取って行く。

 神無月桃香も以前はバイキングとかが

好きだったので、女性はこういうの好き

だよな、と二人は思った。

 ともかくも、二人もお腹は空いている

ので、料理を取りに行く事にする――。



 千鶴はふわふわに焼き上げられた

オムレツ、粉砂糖がたくさんかかった

焼き立てのクロワッサン、トマト風味の

煮込みハンバーグ、甘辛い味付けの鶏の

から揚げ、野菜サラダ、蜂蜜たっぷりの

パンケーキ、牛乳がたっぷり入った

シリアルを。

 一樹は、チキンのクリーム煮と炊き

立てのご飯、あつあつの具だくさんの

トン汁、ポテトサラダ、ふっくらした

甘目の卵焼きを。

 大地は、苺とバナナとマシュマロを

チョコレートに絡めた物とバニラ

アイスを載せたパンケーキ、チキン

ライスがたっぷり入ったオムライス、

豚肉と野菜の炒め物、クラム

チャウダーを。

 それぞれ取って来ていた。

一樹達はともかく、千鶴の量がかなり

多かった。

 一樹達はまだこれで終わりでもないの

だが、それにしたって限度があるだろう。

「ちづ、そんなに喰うの……?」

「当たり前じゃない! っていうか、元

取るためにあんた達もいっぱい食べて

よね!」

「これ、ももちゃんが出した金

じゃん……」

 バイキング料金も、桃香が出したチケット

代金の中に含まれている。

 だから、あまり食べなかったとしても

千鶴の懐は痛んだりしないのだが、千鶴は

燃えているようだ。

 しかも、まだ食べるつもりらしく、アイス

各種やケーキ各種のどれにしようかなと真剣に

悩んでいたので、一樹も大地もぎょっとなって

いた――。



「――相席、いいかしら?」

「すまないが、混んでいて開いている場所が

ないので、相席させて欲しい」

 気づけば、一樹達が来たばかりの頃はそん

なに人がいなかったのに、かなりの人数が

バイキング会場に集まっていた。

 後で聞いた話だが、ここのホテルは宿泊

しなくてもお金さえ出せば朝・昼・夜の

バイキングに参加する事が出来る、らしい。

 それを知らない当時の一樹達は、こんなに

宿泊客がいたのか、と勘違いしてしまって

目を丸くしていた。

「あ、す、すみません。俺達は構いませんよ」

「こいつがうるさいと思いますが、それが

大丈夫だったら俺達は――いてっ」

「誰がうるさいのよ馬鹿大地!」

 優しそうな中年の夫人と、気難しそうな男性を

一樹達は受け入れた。

 大地がその際、よせばいいのに千鶴がうるさい

のが大丈夫だったら構わないと言いかけ千鶴に

どつかれていた。

 夫人と男性はやはりというべきか夫婦で、『白

雪姫の間』に一緒に泊まっているらしかった――。



 バニラ、チョコレート、コーヒー、苺、クリーム

チーズ、抹茶などのアイスを堪能し、さらにプチ

苺ショートケーキ、プチブラウニー、プチベイクド

チーズケーキ、ベルギーワッフル、カラメルたっぷり

のプリン、生クリームがたっぷり載ったコーヒー

ゼリー、さらにプチティラミスまで食べてから千鶴は

ようやく満足したそうだ。

 一樹達もそれなりにはお腹に収めたものの、千鶴の

食べた量よりは少ない。食事をあれだけ食べておいて、

デザートをそんなに食べられる千鶴に呆れる反面

凄いと一樹と大地は思った。

 千鶴曰く、「甘い物は別腹!」との事だが。

その後は、一樹はミルクだけを入れたコーヒーを、

千鶴はホットチョコレートを、大地はホットココアを

飲んでから部屋に戻る事にした。

 長瀬を名乗った夫妻はまだ食べているらしいので、

お先に失礼します、と声をかけてから出て来た。

 と、同時に食事を終えたらしい海と汀が駆け寄って

来る。

「途中まで、ご一緒してもいいですか~」

「わ、私も皆さんと一緒に行きたいです」

 もちろん、一樹達は断る理由もないので一緒に

歩いた。さらに、ノールと静もやって来る。

「すみません、坊ちゃんがあなた方と話したいと

言っているのですが……」

「は、話したいなんて言ってない!」

 ノールが真っ赤になって否定する。

しかし、静曰く一樹達の方をちらちら見ていて

話したそうだったから連れて来たそうだ。

「えっと……ノートだっけ? 仲良くしようよ、同じ

ホテルに泊まってるんだしさ」

「ノートじゃない! 俺の名前は『ノール』だ!」

「あ、そうだっけ? 変わった名前だから間違え

ちゃったみたい、ごめんね?」

「……この馬鹿女、どうにかしてほしい」

「誰が馬鹿女よ!」

「坊ちゃん、失礼な事を言っていると、またお仕置き

ですよ!?」

 ぎゃんぎゃん言いあうノールと千鶴は、ケンカし

つつもなんだか仲が良さそうに見える。

 大地と一樹は苦笑し、海と汀はくすくすと笑い、静は

千鶴を馬鹿女と言ったノールを叱り、ノールがびくっと

なっていた――。

 



 これで登場人物が全員出ました!

そろそろ事件を始めようかな、と

思っています。

 この前、バイキング行ってきた

ので朝食はバイキングにさせて

みました。まあ千鶴はその時の

私が食べた量よりかなり食べて

ますけどね(笑)。

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