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 第四幕 ピンク


「今日はとても楽しかったわ」


 大きな紫色のリボンの女の子はやさしく声をかけました。


「あなたって、とっても面白いのね」


 その声はふたり以外誰もいない、古びた茶色が印象的な図書館に響きます。


「はじめ見たときはね、すこし汚かったからちょっとなって思ったんだ。でも、ひとは見かけによらないってかんじかしらね・・・でも今日はこれでお別れ」


 女の子の背中はすこしでしたが震えていました。女の子はそれをしっかりと抱きしめます。


「ありがとう。楽しかったわ。ずっとずっと忘れない。あなたのことを友達じゃないって言った人がいたけど、わたしたちはずっと友達。あなたとの出逢いも、あなたから教えられたことも、あなたの思いでもずっとずっとわたしの大切なたからもの」


 女の子は大粒の涙をこぼします。


「大好き」


 そういって女の子は図書館のソファの上にそれを置いて去っていきました。



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