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1 不思議のはじまり
ここはパンジー通り1丁目にある小さな薬局です。
でもただの薬局ではありません。魔女であるメルが心の癒しを求める人のために心に効くお薬をつくっているのです。
今日もメルはここで働いています。
「メル、おはよっ」
「おはよう」
この元気な女の子はメルの友達、アリス。
「ねえメル、今日あいてる?」
アリスはメルの顔を見ながら言いました。
「ええ・・・お客さんが来なければだけど。どうして?」
「実はね、私、冒険するのに最適なとこを見つけたの。ちょっと行ってみない?」
「冒険?」
メルはびっくりしました。そんなところ、ほんとにあるのだろうか。
「うん。あのね、いちご山のもう一個先の古の森っていう森があるの。なんだか素敵でね、私の冒険心は騒いでるわ」
メルはなんだか黄色い透き通った心を感じました。これはきっとアリスの心なんだな。
「いいわ。で、いついくの?」
「じゃあ、夜から行きましょう。7時ぐらいにバナナ広場で」
「了解よ」
あんまり乗り気ではなかったメルですが、ちょっと楽しみになってきました。7時が待ち遠しいです。




