白い糸
注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。
ご了承下さい。
愛を愛する徒花は、愛を愛したい蜂を、蜘蛛の糸で縛る。
きっと気付かぬ蜘蛛の糸。
きっと知らぬが蜘蛛の糸。
きっと見えぬ蜘蛛の糸。
きっと分からぬ蜘蛛の糸。
恋に恋し、愛を愛し、それでも消えぬ蜂の傷。無窮の愛を注ぎ込み、それでも埋まらぬ蜂の傷。気付けば手足は蜘蛛の元。
白い糸は千切れること無く、甘美な毒が廻る度、またそれを愛すのか。
どうか、分かって欲しいと切に願う。
実を結ばぬ徒花に、切に願う。
その蜘蛛の糸を、どうかそのまま切ってくれ。
その白い糸を、どうかそのまま、切ってくれ。
蜂がそうした様に、また、貴方がそうした様に。
どうかそのまま、切ってくれ。
二度と糸が、紡がれぬ様に。
猛毒に苦しみ、またそれを愛だと勘違いする。
一度怖いと言ってくれれば、蜂はきっと一度でも頷き、徒花から笑顔で離れると言うのに。
徒花が蜂を深く愛し、また蜂が徒花を深く愛するならば、蜂は全てを捨てて口も開かず去るしか無い。
全ての糸を、断ち切りながら、また何処か、安らかな死に場所を求めて彷徨えば良い。
こうなったのは、お前の所為だ。
こうなったのは、お前の所為だ。
こうなったのは、お前の所為だ。
こうなったのは、お前の所為だ。
蜂はそんなことも、思わないまま、今でも徒花を愛している。




