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プロローグ
冒険者。この職業を聞いて何を連想するだろうか。未知との遭遇?闘い?いずれにせよワクワクする事を思い浮かべているだろう。実際旅をしていて楽しいし、収入も良い。しかし命が惜しいのならこんな仕事に手を出すのはやめておいた方が絶対良い。なぜって?彼みたいに―
― 何も無い所に転送されてしまうかもしれない。辺り見渡す限りの白。真っ白。地面も、空も白。時間が流れているのかも分からない。そんな空間に彼はあぐらをかいて上を見つめている。なぜこんな事になってしまったのか。それは1年前の出来事。いや、2年前。いや、もっともっと前の出来事が全ての始まりである。そんな過去の出来事を思い出し、彼、ローグは目を閉じた。
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