「五月雨が降る頃に・・・」
「うわ〜ん!!雨マジキツイ〜ムリムリのムリピだし〜!」
バタバタ暴れるエミちゃんにサナエちゃんはキレる。
「ウザイうるさい!静かに過ごしなさいよ!」
「やだ〜!!雨なんかつまんない!!」
駄々っ子になる彼女にユーゴ君は珍しくまともなすごろくゲームを持ってきた。
「ならこれやるか?」
「え〜エロないの!?」
「あったらしょっぴくわよ!?」
私とユーゴ君、エミちゃん、サナエちゃんは暇潰しにすごろくゲームをやり始めた。
最初はつまらないとか飽きたとか愚痴言ってたエミちゃんは後半になるにつれて純粋に楽しんでいた。
「うわ〜ん!負けた!!」
私も中々の順位だったけど楽しめて何よりだ。
「ねね!もういっかいやろ!」
完全にハマってしまったエミちゃんは飽きるまで何度でもすごろくゲームをやらされた。
他の人達は私を置き去りにして颯爽と帰ったことに私は絶句した。
「ゆかりん、次何やる?」
「私達二人しかいないよ!?」
「二人でやれる奴あるから今日はゆかりんちでオールじゃん☆」
え、そのノリで私の家に寝泊まることある?嘘でしょ!?
「後二回だけね?」
「やった☆」
結局その日は深夜過ぎまで遊び続けてすごろくゲームが少し嫌いになった。




