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「ぐひゃあ!?」

「ふんぎゃあ!?」


 空から美少女がっ!?とか冗談言ってる場合じゃ無かった、こんな展開アニメでしか見たことない。


 落下物がかなり重く危うく骨どころか内臓破裂するところだったけどなんとか助かった。


「ふえぇ〜!!ユカリちゃん死なないで〜!!うわぁ〜んん!!」


 ちょっと待てこのアホピンク、何勝手に死んだ扱いしてるの!?私は徐ろに起き上がる。


 それにしてもローアングルのお嬢様は素晴らしかった、見上げても巨乳で顔が見えなかった。


「えっ??きゃぁぁ!!?生き返った〜!?」


「最初から死んでないよ!!?」


 喚くお嬢様の頬を引っ張りながらつい怒鳴り散らす。


 モチモチでハリが最早赤子、お仕置きしてあげると漸く元に戻った。


 一先ず校舎から出て近くのベンチに腰を降ろしなから経緯を聞いた。


「えっと?要約すると私を探しに来たけどマップが把握しておらず焦って上り下りしてたら躓いて危うく事故になるところだったと?」


「うん、私って胸が大きいから下が見にくくて、いつもならメイドちゃんがいるんだけど・・・事情あってね、動くとどんどん息が苦しくなって・・・走るのも得意じゃないけど君に会いたくて焦ったの」


 私は少し息が荒いお嬢様の胸を優しく撫でながら深呼吸させ、デコピンした。


「いった〜!?」


「危うく死ぬところだったんだよ?呑気に言わない」


「うぅ・・・それを言われると・・・でも助けてくれたからありがとうね?」


 手を包むように両手で握り天真爛漫な屈託のない笑顔を見せられ危うく恋することろだった。


 破壊力満点の笑顔に巨乳、安産型のワガママボディのお嬢様とか強すぎる。


「サクラさん!」


 少し話をして帰ろうとしたがまた手を握られてしまった。


「なに?」


 少し面倒臭がった声にお嬢様は頬を夕陽にも負けないくらいに赤く染まり強く握られた手が震えている。


 そんな恋愛シーンみたいな展開されたら流石の私でも胸キュンするよ??


 最初は良かったけどお嬢様は中々切り出せずもじもじしながら口籠る。


 じれったいので私から切り出すことにした。


「一緒に帰る?」


「あ、ごめんなさい・・・毎日ボディーガードさんが迎えに来てくれるから・・・今度からでいい?」


 ぶっ飛ばしていい?折角気を利かせてやったのにこれだかお嬢様は。


 帰り際、お嬢様は質問してきた。


「さ、サクラさん・・・もし貴女が許してくれるなら、ゆ、ユカリちゃんって呼んでもいい?」


 その問いに私は軽く返した。


「おけ、お嬢様」


 私の返答に驚愕するお嬢様は畏まってお礼とお辞儀をして車に乗り込んだ。


 その日は結局お嬢様の話題に触れることなく本当に車で帰っていきましたとさ。

 

 何を話したかったのか、また今度聞いてみようかな? 

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