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日常「ダイエット食品」

「はむ・・・うぅ、これホントに痩せるのかしら?」


 生徒会室に無断に入るとそこにはダイエット食品を吟味するサナエちゃんがいた。


「おやおや?ムチムチサナエちゃんかな?」


 ダイエット食品に夢中になってて気付いてない。ゆっくり近付いてお腹の肉を両手で鷲掴みにする。


「ひゃあ!??」


「ひでぶ!??」


 驚いた同時に肘打ちが顔面に直撃して床に転げ落ちる。


「び、ビックリしたじゃない!?何してんのよ!?」


 ダイエット食品を見られたのかふくよかになったのが恥ずかしかったのか顔が真っ赤だ。


「ダイエット食品って本当に痩せるの?」


 お尻を擦りながら立ち上がり、近くにある椅子を拾って横に座る。


「や、痩せないの!?」


 何故焦ってるのかと近くを見ると大量に買われたダイエット食品が並んでいるのを見て悪戯したくなった。


「多分痩せるかもしれないけど運動した方が良くない?」


「運動苦手なのよね・・・帰ってから家事があるし・・・」


「逆に忙しいのによく太るね?」


 更に周囲を見渡すと本来なら書類や本が並ぶ棚に大量のお菓子や甘味類、大好物のドーナツが厳重に保管されていた。


「まさか食べ過ぎだね!?」


「うるっさい!仕方ないでしょう!?」


 ふくよかなサナエちゃんも私は好きだけどやっぱり彼氏候補が気になるのかな・・・いや、彼女本人に好意があるから気にしてなさそう。


「ん」


 サナエちゃんは何故か私にダイエット食品を渡して来た。


「?」


「半分こ好きでしょう?」


「確かに好きだけど・・・まさかサナエちゃん・・・!!」


 表情一つ崩さず文字通り半分のダイエット食品を渡してきた。


「飽きたな!?」


「ん、こんなんで痩せる訳ないしね〜つーことでいつも私に迷惑かけてんだからよろしく」


「絶対そんな美味しくなかったからでしょ!?こんなに要らないし!」


「ユカリちゃん、アンタの友達に痩せれるジムとかあるか聞いてくれない?」


「横暴だ横暴!!!」


 結局私は不承不承ながら要らないしダイエット食品を背負わされた。


 絶対不味いから投げやりしたと思ってる。

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