日常「昔の流行りモノ」
「これ昔流行ってたよね!」
私とお嬢様は帰り道に暇で来たジャンク屋で昔流行った黄色い鳥がお腹を押すと悲鳴が聴こえるらしい。
ギエェェェェェェェェ!!!!
「ひゃあぁぁぁぁぁ!?」
面白いくらいの大絶叫と後ろにいたお嬢様が悲鳴をあげる。
「どうしたのお嬢様!?」
「どうしたのユカリちゃん!?」
「「えっ??」」
どうやらお嬢様はこのヘンテコリンな玩具にびっくりしたみたい。
「も、もう!急にやるからビックリしちゃった」
「ごめん☆あ、これ大昔に流行ったハンドスピナーじゃん!」
お嬢様に一言謝り次はハンドスピナーを見つけた。
「ユカリちゃん、これは?」
「確か・・・上の下を人差し指と親指で支えると回転する仕組みだったはず・・・」
方法を試すと確かにすっごく凄い回った。
「・・・・・」
「・・・・・」
「ユカリちゃん」
「ん?」
「面白い?」
「集中力とか何か凄いらしいよ?」
真面目に見てるとお嬢様が物珍しそうに私を見つめる。
「な、何?」
「ううん、私はユカリちゃんの方が集中できるかなーって」
「っ///////」
真剣に見てたのにお嬢様のせいで恥ずかしくなった。
「ふふ、可愛い♪」
「ば、ばか!つ、次行くよ!?」
「は〜い♪」
羞恥心で別の場所に向かうと今度は喋る縫いぐるみを見つけて手に取る。
「変な生き物ね?」
「ね、確か言葉を返してくれる物の筈」
試しに一つ声を掛けてみた。
「お嬢様、可愛い」
お嬢様は頬が赤く染まり縫いぐるみはこう返してきた。
「オジョーサマ、カワイイ」
「おお!?お嬢様、美少女」
「オジョーサマ、ビショウジョ」
「お嬢様、キスしたい」
「オジョーサマ、キスシタイ」
「お嬢様・・・」
もご!?急にお嬢様が手で口元を塞いできた!?
「も、もういいでしょ!?早く帰ろ!?」
赤面するお嬢様が可愛い、もっと褒めたかったけどお嬢様との思い出が出来たから良かった。
「全くもう/////」
褒められたのは満更でもなさそうだけどもっと仲良くなれないかな?そう思いながら一中が終わった。