「喫茶店【バッド・アス】」その3
「い、意外と人多い!!」
初めて嘆いた言葉は新店舗なのに想像以上に人手が足りないこと、それとほぼ男しかいないこと。
「はぁ・・・お嬢様がいれば絶対大人気アイドル並みに人気を博したのに」
「お嬢様?」
私は可愛くて美人で優しい巨乳お嬢様の話をした。
是非とも店に欲しいと言われたけど持病のせいで動く仕事は大抵NGとせんせにも言われた。
「やっぱり高嶺の花はそう簡単にほいほい来てくれませんね」
心底がっかりしてるけど私達でも満足する働きだと言われ、入社しないか?と言われたけどまだ早いからとお断りした。
一週間みっちり働き、誰も欠席する事なく勤勉に働いた。
私達が来てから女性の人達も増えるようになり知名度がグンと上がったみたい。
私達とノアさんはすっかり仲良しになって電話番号もゲットした。
「皆さんの頑張りのお陰で助かっちゃいました〜♪」
ノアさんは私達を腕で抱き寄せて温かいハグをしてくれた。
果たして貰った給料は・・・!?
「うひゃあ!?」
「「おお〜!!」」
今時茶封筒を手渡しとは、私は我慢出来ずに中身を開いて確認すると・・・バイトの給料とは思えない破格の金額が三人の眼を光り輝かせる。
「あ、でもここから引かれ・・・」
「もう引きましたので大丈夫ですよ〜♪」
この人は多分、前世は天使か女神なんだろうな。私達はノアさんを天使と讃え、今後ともご贔屓に〜と送り出してくれた。
因みにその日以降、私達の新たな溜まり場になった。
店主はどう見てもとカタギっぽくないけど私達が来るとそれを見計らったようにノアさんがお迎えしてくれる。
ちゃんと別の日にお嬢様を引き連れて紹介した。
大切な友達も引き連れて羨ましがられた。ノアさんの喫茶店の知名度が上がり、エミちゃんの宣伝により先日取材も受けたって喜んでた。