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「ごくごくエナジードリンクは美味しいな〜!!」

 地獄から解放された私達、いや正確には私は五日間毎日部室に来ては作業してエナジードリンクを手に流れてくるエログロ多めの動画や画像を不適切の文字をマウスでタッチして半ば壊れたロボットのように仕事をした。


 エロはイラストだけではなく生々しい性行為動画や無理矢理なもの、一番最悪なのは殺害までセットなのがある。


 正直言って一般人が気軽に作業するには精神が壊れるのが先だ。しかもそこにガチでヤバいグロ音声ありの動画なんてものが蔓延り何度吐いたことか。


 正直そこまで行くとエロもグロもどっちも大差無く気持ち悪いに変換される。


 政治批判やヘイトスピーチの煩いだけの音声の方がまだマシだしたまに頷ける批判もあるから少し楽だった。


 尚二人は完全に職務放棄してエロ画像を保存してたりしてたのでグロを見せつけて吐かせた。


 トイレが近くにあったことを最大に感謝して漸く終わらせて提出し終えた頃には三人共床に倒れていた。


「ねぇ、二人共・・・カラオケ行かない?」


 徐ろに起き上がる私に二人は倒れながらも挙手した。


 カラオケに行くと決まるとお嬢様が部室に入ってきたので一緒に行こうと誘った。


「カラオケ・・・?」


「そ、お嬢様行かない?私達気分を晴らさないと死ぬ」


「ええ!?な、何があったの?」


 詳しくは聞かないでと釘を差してお嬢様の手を引く。


「ええっと・・・?私・・・カラオケ行ったことないし歌うのは・・・」


「合いの手いれてくれればいいから・・・お嬢様行こうよ?ね〜??行こ行こ行こ行こ行こ行こ」


「ユカリちゃんが壊れてる!!エナジードリンク飲みすぎて頭がハイになってない?」


 机のグロいくらいのエナジードリンクの量にお嬢様はドン引きしていた。


「ハイ!そうなんです!アハハ!」


 凄く嫌そうにするお嬢様を無理矢理カラオケに連れ込む。


「イエーイ!!アタシの好きなラップバトルで盛り上げてやんよ!!」


「「ヒイェェェェェイ!!」」


 黄色い声を上げて三人で気分を晴らすその姿は最早狂気的でお嬢様は全身を震わせながら終わるまで耐えていた。


「お嬢様も歌おう!」


「えっ!?わ、私!?無理だって!お歌なんて殆ど・・・」


「君が代・・・行きます」


「えっ!?何で!?カラオケで国歌歌うなんてことある!??」


「かませ〜!!」


「“君が代”を歌うテンションじゃないよね!?」


 お嬢様は珍しく狼狽えながらも私に合わせてデュエットを組んでくれました。


 その後全員お嬢様に叱られるのがセットでした。怒られても私達は辛かった仕事を忘れて最後は皆で笑いながらファミレスに行って楽しい一時を過ごしましたとさ♪

 

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