「天才巨乳おっとり美少女箱入りお嬢様」その1
埋め立て地はお嬢様が思ってたより結構広く茨城県や千葉県の間くらいかな?
真桜高校の校門を出て数分に大通りに出ると三方向に分かれている。
右方向が所謂デートスポットやブランドショップ、ホテルやビーチなんか沢山ある。
本来は【高級住宅地】と呼ばれてるから基本は行かない。あそこコンビニ少ないし夜になると・・・省略、人が多い面、犯罪もピカイチに多い。
化学の力が大きく発展しても犯罪は無くならないもんだね。
一応案内は出来るのでお嬢様を連れて行く。
「ゆ、ユカリちゃん・・・あれは?」
「今話題のスイーツショップだね、高いから言ったこと無いけどレビューだと物凄い評判良いって」
「あっちは?」
「銀行だね、最近だと宝くじなんかも買えるようになったよ!その隣にはお金を貸す消費者金融があるね」
「あのピンクの建物は?」
「あれはラブ・・・なんでもない!!」
健気に聞くからつい言おうとしてしまった。お嬢様って絶対疎いから純粋のままでいてもらおう。
「もしかしてえっちなお店?」
「ちがいます」
「でも店の名前がエロティックラブスイートって・・・」
「ほら行くよ!お嬢様は見ちゃダメ!」
興味津々なのは良いけどエロはまだ早いと思う。こんな可愛いお嬢様を下品にするつもりは無い!
でも私忘れてた、ここって奥に行けば行くほどラブホ多いんだった、【グロキシニア通り、ラブホテル街】って呼ばれてたっけ?
しかもエログッズなんか置いてある店もあったし恥ずかしくて連れ回しちゃった。
元の場所に戻るとお嬢様は息を切らしながら今にも倒れそうだ。
「だ、大丈夫?」
胸を押さえて辛そうに呼吸をするお嬢様に私は背中を擦るとお嬢様は息を荒げながらもバッグから吸入ステロイドを使い呼吸を整えたいと目で訴えているので左方向へ向かう。
左方向は飲食店が多く農業や牧場と言った【食】に関連する会社や酪農、工場、飲食店を纏めた【虞美人草〜食通り街】が主かな。
コンビニも多いけど日曜雑貨は少ないかも。更に奥に進めば【虞美人草〜医療機関街】に行ける。
埋め立て地の唯一三つしか無い公園の一つがここに鎮座する。
狭いけど休むには丁度いいかな?
「も、もう大丈夫・・・心配させてごめんなさい」
息を整えるとお嬢様は純白なハンカチで口を押さえながら一度咳をして体調が良くなる。
今日はもう帰ろうか?と言ったらまだ一緒にいたいと手を繋ぐ。
予想外過ぎる行動によりドキドキを隠せない私にお嬢様は健気に笑った。
「ユカリちゃん、私の我儘聞いてくれる?」
身長は私の方が低いのにわざとなのか天然なのかお強請りする姿が脳死するほど可愛い。
「なら今日は最後に一箇所案内して帰ろうか」
「ふふ♪我儘を聞いてくれてありがとう♪」
手を繋いだ手がより強く握られまるでおもちゃを離したくない子供のようにいじらしくてお嬢様の力を思い知った。




