「お助け部活動するよ!」
最悪だ、変態不埒なサキュバスエロ人間アヤせんせに呼び出されて土曜日なのにお助け部に来る羽目になった。
あの件でアヤせんせに会いたくないのにしかも学校に来て部活するからとか言って強引に呼ばれた。
この学校、一年間は部活に入らなくて良いけどそれ以降だと強要されるから適当に私が作った部活がまさか本当に始動する時がやってくるなんて。
「ゆかりんおそーい!」
「はむ!じゃがチップスうまー!!」
基本的に土曜日は部活も無いから呼び出されて校門を潜ると場違い感が出て帰りたくなったよ。
誰もいないのに三人集めてゲキヤバせんせと部活始めるなんて最早女子会じゃん。
「土曜日なのにごめんなさいね〜♪」
アヤせんせも私服だしニット一枚にしか見えないのですが??
二人はお菓子を頬張りながら和気あいあいと楽しんでるし何だこれ?
私が席に座るとアヤせんせは笑顔で進行役を務めてくれるみたい。
「今日はお助け部の活動を本格的に始動しようと思います、先ず最初にお助け部について私なりに上の人達に報告できる活動内容を記載したから見て頂戴」
先生モードだと普通に美人だし柔らかい笑顔が可愛すぎるのにどうしてあんなスケベなことに?
私はエミちゃんに頬を突っつかれると手元に置かれた資料を確認する。
・お助け部:それは私立真桜高等学校が力を入れている学業とは別に社会貢献を目的にし、この一帯から個人で経営するものから大手企業と幅広く交流を深めて信頼関係を結び、より能力の高い社会人を排出させたいとのetc.
「長い無理!」
長い文字に嫌気が指して資料を捨てるとアヤせんせにめっ!と怒られたが可愛のでちょっと嬉しかった。
「でもゆかりん、社会貢献は悪くないじゃん?」
「ユカリちゃんお金欲しくない?資料の内容は気に食わないけど活動内容は要するに【バイト】だよ?」
キリちゃんが分かりやすいように纏めるとお助け部は依頼と言う名の【バイト】を手伝い、【二週間〜一月まで働くことを主にする仕事】、【労働の対価としてはきっちりと見合う手当を付ける】と言うことらしい。
「一応、臨時の顧問の先生も呼んでおいたの」
アヤせんせは何故か少し申し訳無さそうに先生を呼ぶと・・・入って来たのは黒一色の服を纏うどう見てもカタギじゃない人が入って来た。
「臨時顧問として雇われたエインデだ、よろしく頼む」
正気を感じない低音ボイスに殺意に満ちた瞳の高身長に私は一言。
なるほどー反社か〜♪
「私の真っ白な生活はここで終わりかー」
仕事と言うなのブラック労働から黒い仕事まで引き受けるのが校長の旨か〜
あはは、終わりだよこの学校。




