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主席と次席

ゴウとヒョウの二人は制服屋の前まで来て思った。きれいな店だと。学園創立当初からあると聞いていたがつい最近できたのではないかと思うほどきれいな外装だった。 

 

「まあ突っ立ってても仕方ないし入ろうぜ。」

 

「ええ。」


中に入ると先客がいた、人数は二人、仲がとてもよさそうだ。


 「いらっしゃい。ちょっと待ってくれやい。」 


齢80ごろの店長と思わしき男性が言った。先にいた客は制服を着ながら話している。どうやら試着のようだ。男女の二人のうち男の方とゴウの目が合うと男はにこっとしてから

 

「すまねえな連れが選ぶのが長くて。今どくよ、アリス一回どくぞ。」

 

「仕方がないですね。申し訳ないですねゴウ君ヒョウさん。」


少し不思議だ。 

 

「なんで名前知ってんの?」


そう言うと男がアリスという人の頭を叩いた。

 

「ああ。合格発表の時に知りまして・・・。」

 

「よくわかるな。」


 「魔力で分かる。」


男の方がそう言って。

 

「俺の名前はバアルだ。」


 「私はアリスです。」


聞いたことのある名前・・・正確には見たことのある名前だった。発表板のSクラス1位と2位だった。こいつらが・・・と思ったが。

 

「おいあんたら、はようしろ!」



そう店長に言われ特に話さずに制服を着た。サイズはピッタリなぜアリスが何回も着ては脱いでを繰り返しているのか不思議だった。すぐに注文し終わり店を後にする前にアリスに


 「なんでそんなに悩んでんの?」


と聞くとアリスは


 「主席合格者は制服のデザインが違います。次席・・・バアルは普通の制服に刺繍を入れるだけですが主席は根本的に違います。私はそれが嫌でできるだけ近いデザインを探しているんです。」


「そうか。」


そう言って二人は店を出ようとしたがドアを開けようとしたとき目の前を誰かが走り抜けた。

 

「おい!危ないだろ!」


そう叫んだゴウを無視してその男は走り去っていった。


 「なんなのあいつ。」


ヒョウが文句を言っていると。


 「誰かーその人捕まえてー!」


と先ほど歌を歌っていた女性が走ってきていたどうやらスリにあったらしい。ゴウが走ろうとしたがもう遠くに見えなくなりそうだったもうダメかもと思ったその時ゴウの横を凄い速さで何かが通ったそれはさっきまで店にいたはずのバアルだった。物凄い速さでスリに追いついたバアルは

 

「人の物盗るのはよくねえな!?」


と叫び跳躍しスリを地面にたたきつけた。すごい衝撃だったはずなのに地面には傷一つなく反対にスリの顔は元の顔がわからないほどにボコボコだった。

 

「殴るのは構いませんが私がいなかったら今頃ここいらは更地ですよ。」


とアリスが店から出てきてそう言った。何かおかしなことを言った気がしたが気のせいだろう。だがこれで主席と次席の実力が分かったとゴウは思った。


結構短かったりしますが気にしないでくださるとうれしいです。

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