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創造神?

「おお・・・今年も面白いのが多いのお」


真っ白な髪で長いひげを生やした老人がそう言った。彼の名はゼウス、創造神と呼ばれ崇められている神で三大神の一人でありここ王都クロックス学園創立者でもある。そんな彼が


 「ん?あの二人どっかでみたのお・・・」




 「軽い運動程度にしましょう。」


アリスのその言葉にバアルは分かったと告げたが目がぎらぎらしていた。それはアリスも一緒だった。

 

「それでは両者構えて・・・・・始め!!」


審判の合図で一気に間合いを詰めるのが一般の受験生たちの動きだったが二人は違った。

二人ともピクリとも動かず静止しているが目だけは相手を見据えていた。そんな二人を見て審判が

 

「どうした!早くしないと失格にするぞ!」


そう言った次の瞬間二人の目の色が変わりお互いに殺気を飛ばした。何人かの生徒が当てられその場で倒れる。審判の額から汗が流れ落ち地面に落ちた瞬間二人が同時にけりをいれ足が交差する。

 

「おいおいアリス、速度が落ちたんじゃねえか?」

 

「あなたこそ威力が落ちてますよ?」

 

「わかってねえなあ、手加減してんだよ。」


笑いながらそう言った二人だったが目で追えたのはゼウスだけだった。

 

「なんじゃあやつら?本当に人か?」


ゼウスはそう言いながら二人に目をやった。




「なめたことを言いますねバアル?」


アリスは顔は笑っていたが目は笑っていなっかった。その言葉を聞いたバアルはまたもアリスを煽る。それを繰り返していきついに

 

「もう頭に来たぞ」


二人の戦いがさらに激しくなった。あまりの激しさに回りがぼこぼこになっていった。それを見ていたゼウスが


 「あれ?あの二人何してんの?てか何でここに居るの?」


と現代風なしゃべり方になりながら言った。そうこうしてる間に会場が凄いことになっていたので慌てて止めた

 

「その勝負やめ!」


その声に二人は止まるが

 

「なんだ爺!今いいところなんだよ!」


 「ええ。いくらあなたでも止めていい時とそうでない時ぐらいわかるでしょう」


とゼウスに文句を言った。この文句のせいで更にややこしい事になった。学園創立者今は学園長だがそんな人に文句を言うなど相当やばい事だった。それに気付いたアリスは


 「バアルまずいですお忍びだったのを忘れていました。」


と汗を流しながら言った。それを見たバアルが

 

「任せいちょっと記憶をいじるだけでいい。」


見とれよ見とれよーと言いながら

 

「コントロール・タイム・デイス」


そういった瞬間魔法陣が会場全体に広がった。みるみる治っていく会場はまるで時が戻ったかのようにきれいになっていた。

 

「流石バアルですね。」

 

「当たり前だ。」


そういって笑いあった二人は先ほど喧嘩していたとは思えないほど仲が良かった。

 

「え?君たちってまだそんなにラブラブなの?」


ゼウスが食い気味に言うとバアルがアリスを抱き寄せて

 

「どうでもいいから場所移すぞ。」


バアルが珍しく賢かった瞬間だった。バアルの胸に抱かれたアリスが顔が真っ赤だったのは言うまでもない。

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