お勉強です!
読んでくれた方々がいたのでもう一話書かしていただきました。感想などもらえたら嬉しいです。
ゴウとヒョウの二人は今日来る教師のことについて話していた。
「いったいどんな奴なんだろうな。」
「多分偉い人の十人の誰かじゃない?」
などなど、自分の考えを話していたが心の中で、やばい奴が来そうと二人は考えていた。だが、予想に反してやってきたのは青い髪揺らしながら扉を開けたアオボシだった。
「お二方申し訳ありません少々遅れてしまいました。」
アオボシはそう言うと手に持っていた二つの分厚い本を二人に渡した。二人の驚愕の表情を全く気にせずに、
「それを一か月で覚えていただきます」
と、当たり前のように口にした。その言葉に二人は理解が追い付かなかった。ヒョウが確かめるように
「え・・・でもアオさん学園の入学試験まであと一か月とちょっとしかないんだよ?それなのにこんな分厚いのを一か月で覚えるの?」
顔を青くしながら言うヒョウに追い打ちをかけるかのように。
「それさえ覚えていただければ入試など楽勝ですので残りの期間をほとんど使って覚えていただきます。」
その言葉に二人は、やっぱりめんどくさっかった・・・と思いながらアオボシの授業を聞き始めた
「まずは歴史を覚えていただきます。お二方はあの二人の子供ですから戦闘訓練は必要ないでしょう。」
と言いながらアオボシは続けた。
「簡単な神話からいきますね・・・」
その昔、世界は血で血を洗うような世界だった・・・。魔物と人、時には人と人、魔物と魔物といった不毛な争いが続いていた。それを見かねた神々が戦争に介入したことで戦争は幕を下ろした。その戦争は邪神という共通の敵が現れたおかげで終わったともいわれている。だが邪神を討ったのは人だった魔の物と、金色の翼をもった天使だったといわれている・・・。
「どこが簡単なんだ…」
そう言いながらゴウは頭を抱えた。すると、扉が開く音がした。入ってきたのはバアルとアリス、だった。
「懐かしい話だのお。」
バアルがそう言った。二人は、懐かしい?と思いながらも父と母を椅子に案内した。
「父さん、なつかしいとは?」
そう質問する我が子に得意げに話そうとするバアルの言葉をさえぎって、
「そういえば授業はどうでしたか?」
アリスは二人に聞いた。二人は嫌な顔になった。思い出したくなかったのだろう。難しかったとだけ言って話を終わらせた。バアルは何やら不満そうだったが、そうか・・・。とだけ言って何も言わなくなった。
「お二方はとても優秀でしたよ兄上。」
黒い笑みを浮かべながら肩をたたくアオボシを見てバアルは嫌な予感がした。