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魔力保有量

「起きろ。おい、メリア起きろ」

「ふぇ…………」


 誰かに名前を呼ばれたような気がする、きっと気のせいか…………。


「今ちょっと起きただろ。無視するとはいい度胸だな」

「…………ムグッ!」


 顔に圧迫感を感じ、飛ぶ起きようとしたが顔が抑えられてて顔が上げれない。何事かと思い、目を開けると……ヘルが私の顔に足をのっけて押さえつけていた。


「お、起きたか。昨日私の口を無理やり押さえつけて黙らせたお返しだ。まあ、私に起こされるなど望んでもできない体験だぞ、光栄に思うといい」

 

 そんな偉そうに言われても…………そんなことより起きたのだから早く足をどけてほしい。これは私が男だったらうれしい展開なのかもしれないがあいにく私は女だ。安眠を妨害された苛立ちしか感じない。


「おっと、いつまでも私の足に触れさせているのもご褒美になってしまうな」


 やっと足をどけてくれた。後で何か命令してやる。


「なんでヘルが私を起こしてるの? しかも足で踏んづけて」

「メリアが全然起きないのが悪いんだぞ。いつまでたっても起きてこないではないか。早く私は情報収集に行かなければならないのだぞ」


 それなら余計に私の機嫌を損ねるような起こし方はするべきじゃないんじゃないだろうか? 


「わかったよ、とりあえずヘルも冒険者登録しておいたほうが何かと便利だと思うから、まずはギルドに行こうね」

「魔王でも登録できるものなのか?」


 それもそうか。どうしよう…………私の使役している人型モンスターってことにしたら行けるかな? お母さんに聞いてみよっと。


「どうだろうね? 私じゃわからないからお母さんに聞いてみたほうがいいかな」

 

 私たちがリビングへ行くとすでにほかの三人はご飯を食べていた。


「あら、メリア起こせたのね。偉いわ、ヘル」

「ヘルお姉ちゃんが起こせば私も巻き添えにされなくて済むね」

「今日はすがすがしい朝だ」


 お父さんは自分のタイミングで起きれたからなのかすこぶる機嫌がよさそうだ。


「私たち冒険者ギルドに行こうと思うんだけど、ヘルって冒険者登録できると思う?」

「見た目は人間にしか見えないし、スキルカードさえ準備できれば行けるんじゃない?」


 スキルカードか。そんなものどうやって用意すればいいのやら。


「スキルカードとはなんだ?」

「スキルカードっていうのは文字通り自分が持っているスキルが書かれてるカードのこと。私の見せてあげるよ」


 私は自分のスキルカードをヘルに渡した。


「これがそうなのか。こんな便利なものがあったとは。私も欲しいぞ」

「でもスキルカードは十五歳の啓示の時にしかもらえないから、多分もらえないと思うよ」


 たとえもらえたところで、魔王であるヘルのスキルなんてとんでもないに決まっている。他人に見せるわけにはいかない。


「そうか…………私も欲しかったな」


 そんなにしょんぼりしなくても。


「冒険者になれなくても、私の使役モンスターってことにするから大丈夫だよ」

「なぜ魔王である私がメリアの使役モンスターなんぞに成り下がらなければならない」


 現在進行形で私の使役モンスターだよね? 


「とりあえず二人ともご飯食べなさい。お腹が減ってたら雑魚モンスターにやられちゃうかもよ」


 その後、私たちはご飯を食べて、ギルドへと向かった。


「魔王ってばれないようにしてよ。絶対面倒なことになるから」

「しょうがないな。私も別に面倒ごとが好きなわけじゃないから黙っておいてやる」


 本当かな? まったく信用できないんですけど。


 ギルドへ着くと、私は昨日換金に行けなかったアイテムをもって換金の列に並んだ。


「思ったよりも人がいるんだな。この中に強いやつはいるのか?」

「どうだろう? 私はAランク冒険者には会ったことないからわからないや」


 実際この街にはAランク冒険者はいないので、そうそう会うこともない。Sランク冒険者に関していえば世界に7人しかいないとか。もうどのくらい強いのか想像すらできない。


「それは残念だ。まあ、私にかかれば魔力保有量などは見るだけでわかるが、どの程度かどうせなら見ておきたかったのだがな」

「魔力保有量わかるの? ヘル。ねえ、私はどれくらい?」


 そんな便利なスキルを持ってるなら早く教えて欲しかったな。やっぱり自分の力は気になるものだし。


「メリアは軽く通常の人間の百倍はあるな。私を使役しているんだから当然といえば当然だが。と言うかメリアの家族はそろって魔力保有量が高かったぞ」

「嘘? もしかして私天才だったの? だから私の初級魔法無駄に威力高かったんだ」


 普通の人よりも高いのはわかっていたけどそこまでとは思ってなかったな。さすが私。初級魔法だけでDランク冒険者になっただけはある。まだランクは上昇中だしね。


「ヘルの魔力はどれくらいなの? 私よりも少ないとかないよね?」

「言っておくが私は十分の一程度の魔力しか有していないんだぞ。それと比べるのはずるいだろ」


 あれ? もしかして今は私のほうが魔力保有量多い? 魔王に勝っちゃった。


「それよりも早く換金を済ませろ。ひとまず私をマリアの使役モンスターとして登録するんだろ?」

「そうだね。そんな制度あるか知らないけど。でも、ビーストテイマーとかの使役モンスターは登録できるしきっと大丈夫だよ」

「私をそんな下級のモンスターと一緒にするな」


 ひとまず換金を終わらせた私たちはカウンターで話を聞いてみることにした。


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