表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/17

焔火の巫女姫からの御告げ

家康担当者の榛名さんが、初心者研修終了と共に。

家康の担当者から外れる事となった。

その時、彼女から御告げを貰う。

ガシガシと、倒した魔物を纏めて、アイテムを剥ぎ取る。

榛名さんは手慣れたもので、取りこぼしも無い。

俺はと言えば、やはりおっかなびっくりである。

まあでも、施設で飼育していた鶏が、卵を産まなくなったら。

食卓を潤すために、絞めて捌く位なら出来たから。

こう言うのは慣れなんだろうな。

と、遠い目になりつつ、作業を続けた。

結局、初心者冒険者的な事を、これから馴れていくしか無いそうで。

暫くは冒険者稼業的な感じみたいだ。

「どう?続けられそう?」

少し心配そうな声で、側に来た榛名さんが呟く。

「まだ何とも言えませんけど。

なんとかなりそうです。

それよりも、榛名さんは俺の研修そろそろ終わりでしょう?

マジ色々お世話になりました。

ちょっと寂しくなりますね。」

へらっと笑うと、榛名さんは、真顔になった。

「あのね、一旦君担当から外れるけれど。

これだけは覚えておいて。

もし、何かあって誰も信じられなくなりそうな事が発生したら。

私を思い出して?

私は絶対君を見捨てないし、裏切らないから。」

キョトンとしてしまう俺に構わず、榛名さんは続けて言う。

その瞳が、何時もの柔らかな暖かな色を捨て。

赤い焔火のような輝きを映すのを見てしまう。

ゾクリと何か背筋が冷えた。

「これは姫巫女としての貴方への御告げ。

今は分からないでしょうけれど、この言葉はその時絶対思い出してほしいの。

忘れないでね。

念話が出来れば、念話で私に語りかけても良い。

絶対助けに行くからね!」

そう言って、オレが何か言う前に彼女は立ち去っていった。

俺は、取り敢えず作業を終わらせて、宿舎へと戻った。

部屋のベッドでぐるぐると思考を巡らす。

遠くない未来に、厄介事が発生。

その流れで、俺が人間不信になるようなドデカいトラブルが起こるという事だろうか?

他の人ならいざ知らず。

榛名さんは、巫女姫だ。

邪気祓いや予言や御告げ、神を降臨させる神降ろしなどや、回復など。

焔と聖属性のいろんな事が出来るようだ。

特に予言は時折降りるとかで、そう言った時は、あんな風に瞳に神の力が宿るのだそうな。

そんな彼女からの御告げだ、大まかな事は外れ無いだろう。

知らない世界での事だ、日本での常識などミジンコ程役には立たないだろう。

どんよりとした気持ちのまま、俺は一度日本へと帰還した。

そこで、俺は初めて利根川市の厄介さに直面したんだよ。

目の前で、久しぶりに再会した施設の妹分のあいつが、まさか召喚されるなんて。

この仕事に着いて。

担当するにはまだ早い召喚事故に巻き込まれるなんて、思いもよらなかったんだ。


家康君ほ受難が始まりそうです。

又気が向いたら書きますね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ