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榛名さんの指導は手とり足とり巴投げ 1

榛名さんの指導期間が始まったよ

まずは講習。

異世界といってもピンキリで、剣と魔法世界、魔物世界、龍や精霊の世界と言ういかにもなファンタジー世界ばかりでは無い。

時代劇みたいな事世界や、星間戦争するような超科学的世界、人すら居ない原始世界なととも交流が有るのだそうな。

そして、何で又そんな不安定な次元の狭間みたいな事にこの街、鶴舞う形の群馬の利根川市がなっちゃったのか?

まあ、日本のへそ的な第二衛星都市とか、政令指定都市言われてるけども。

実は極秘名称は、精霊指定都市なんだぜ。

せいれい違い過ぎるよ。

精霊さんの加護も手厚い、森と緑の街…なんだそうだ。

ど田舎扱いじゃねえか!

まぁ、盛った地域から外れた途端、田園風景と、山と緑に囲まれ。

北は扇型に山脈に取り囲まれて居る。

冬は山から吹き下ろす風で土ぼこり山腹まで巻き上がってすごい事になるし。

夏は最近温暖化で山のそばだったいうのに都心より灼熱記録をデッドヒートで更新している。

確かに大地の精霊とか風の精霊とか炎の精霊とか雷の精霊とかには愛されてそうだよ。

しかし、異世界と次元が繋がる原因かイマイチ分からない。

榛名さんは知ってるのかな?

「ああ、詳しい事はよく分からないらしいんだけど。

次元神様がガチンコバトルとか痴話喧嘩してその余波だって言われてるそうだよ。」

斜め上返答キタコレ!

意味わかんねえよ次元神様。

壮大な何かを期待した俺が悪かったよ。

「そんで、それに巻き込まれて。

あちこちに綻びが出来たんですって。

で、綻びがこの世界でも大きくなって。

先先代のここの御当主会長様が、次元の歪みから異世界召喚されて。

その世界の聖女様と、この世界に帰還し結ばれて。

紆余曲折あって知り合った次元神様のお一人との契約とかで、多次元に渡り。

文化や商業交流したり、次元の綻び修復したり。

召喚違反者を取り締まったり。

異世界トリップ事故した子達を回収保護したりするこの会社を立ち上げたんですって。」

ああ、創立者が既にチートですか、そうですか。

魔法の無いこの世界の住人には、使わない膨大な魔力保持者が潜在的に居て。

特にこの街はそう言うの素質ある者が集まり易いそうな。

やれやれ、俺やっていけるのかな?

と、少し不安な顔になったのか。

榛名さんはクスッと微笑して、背中をばちんばちんと叩く。

やだよこの子は、的なリアクションするおばはんか!

てか地味に痛い。

「って、なにすんだよ。」

「はいはい、余り変に考え込まないの。

社会人は心の不安や恐怖や嘲りを、あまり目や表情に出しちゃ駄目よ?

円滑な人間関係は、仕事を円滑に回すから、そう言うマイナス感覚は、ミスに繋がるし、矮小な性格の馬鹿に喧嘩売られたり妬まれたり。

録な事にならないから、平常心よ。」

「…善処します。」

少し不貞腐れつつ、榛名さんの言葉を噛み締めた。

「取り敢えず…そうね、家康君の基本数値は特待生やれるだけあって優秀だけれど。

天才では無いし、抜きん出た何かも特に無いわね。」

「はぁ。」

確かに天才では無いから否定出来ない。

平均よりやや上くらいなのだと思う。

「だから、戦場だと前衛的では無いし。

後衛って程にか弱くも無い。

まぁ、戦闘や魔法関連は素質と慣れだから。

訓練結果次第ね。

超科学的世界辺りだと、普通にゴロゴロ居る扱いになるでしょう。」

何だか褒められては居ないよな、これ。

「で、これは重要なのだけれど、家康君はコミュニケーション能力が高いわ。

学校でも貴方は比較的差別的行動も見かけなかったし。

寧ろ面倒見も良いわよね。

基本数値が平均よりやや上で、対人能力が高いのは、かなり営業向きだと思うわけ。」

「営業、ですか?」

「行く異世界を転々と異界渡ストレンジャーりする事になるから。

沢山の言語や風習文化とか、覚える事がかなり増えるし。

何より戦闘が発生して巻き込まれるケースもあるんだけれど。」

「そうなんだ、まあ、物騒な事があるのは聞いてるから、その辺りは了解しました。」

「あ、勿論今はお試し期間だから。

全ての部署で、一週間毎に交代体験させてから配属が決まるわ。」

え?そんなに長いの?

一年位は見習いって事なのかな?

ちょっとげっそりしてしまう。

まあ、いっか。

入社したての平社員ぺーぺーに、反論の余地なんて無いからな。

俺の返事を待たずに、榛名さんは良い笑顔で告げる。

「さーて、んじゃこれから着替えて魔法と戦闘訓練と洒落込みますか。」

「え?榛名さんの指導ですか?」

「ふふふっ、これでも結構強いのよ〜。

綺麗な白い腕でなんちゃって力瘤ポーズ。

うん、強そうと言うより微笑ましい感じだ。

だが俺はそのアホな感想を、彼女の指導期間が終わる迄後悔する事になった。

榛名さんはめちゃくちゃ強くて、指導は苛烈だったんだよ。

可憐で重い物持てなそうな雰囲気とか、絶対あれ詐欺だろ。

流石、異世界召喚二度もされたチートハイスペックと言うしかねえよ。

俺はこの修行、続けられるんだろうか?


家康君は平均よりやや上スペックですた。

故に、チートに囲まれこれからどんどんいらん苦労開始かもです。

あと、榛名さんは身内には厳しいです。

多分どエス。


それから、群馬には利根川市とか無いです。

日本のへそ的な事言われてる地域は、イニDで有名な藤原豆腐屋のモデルの豆腐屋のあった(引退して建物無くなったけど)渋川ですけどね。

本来のグンマーより都市化が進み。

電車の路線が二本多く有り。

イメージ的には今の路線図に、更に東武線伊勢崎駅からJR本庄駅本庄駅が、東武線太田駅からJR熊谷駅まで縦に路線が繋がり、結構利便性が良くなる予定があった旧国鉄時代の私鉄路線図イメージで進化したなんちゃって都市と思ってください。

ちなみに、利根川市のイメージは、高崎前橋渋川合衆国的な広範囲市です。



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