異色な眼
初めてファンタジー物を書きました。
閲覧有難うございます。
俺は物心ついた頃には孤児院にいた。
院長が道端に捨てられているところを拾ったのだそうだ。
この頃はまだ冷めた心の持ち主では無かった。
明るく無邪気な笑顔がこの頃の俺にはまだあった。
院長を初め、孤児院のみんなが良くしてくれていたから。
本当にもう、甘やかし過ぎと言いたくなるようにみんなが俺に優しい。
こんな、左だけ異色な眼を持つ俺にーーー。
俺の心が閉ざされたのは16の時。
こんな気味の悪い異色な眼を持つ俺を育てたい、と言う人が現れたのだ。
俺はこんな眼を持っているから18歳までに里親は現れないと思っていたので、院長なんて泣いて喜んでいた。
俺にとっては、この孤児院で18歳までお世話になりたかったが、名残惜しくも孤児院にいる全員と抱きしめて行って来ますと言い、里親の車に乗った。
俺の里親になってくれた人は意外にも金持ちで、男だった。
普通は女が男をよく里親に貰うと聞いていたので、世継ぎが生まれなかったとかそう言った込み入った事情ではないのかと思うことにする。
その日の夜は今まで見たこともないような風呂に浸かり、与えられた孤児院よりも広いのではないかというくらいの部屋へ戻ると、その金持ちが部屋にいることに気がつく。
「どうしたのですか?」
そう俺が問うと金持ちのゴツゴツとした手が頬に触れる。
多少息遣いが荒いような気がした。
「君は綺麗な顔をしている。この金の瞳も…」
金持ちに目じりを舐められた時、言いようの無い絶望に胸が苛まれた。
その後のことは覚えていない。
朝、洗面台へ行くと目が真っ赤に腫れ上がり、腰がジンジンと痛んだ。
鏡の前で消極的な笑みをフッと見せ、あの頃の明るく無邪気な笑顔はーーー消えた。
金持ち曰く、俺の右目を誰にも見せたくないと言う汚い独占欲で眼帯を付けさせられ、まだ16歳の俺を高校に入れさすことをせず優秀な家庭教師を付けさした。
自分の部屋からも出して貰えない。
俺にとって、この場所は檻の中でしかなかった。
金持ちに俺は、愛玩動物として買われたのだ。
朝から夕方まで勉強をしたりと自由だが金持ちが帰ってくると中でも嫌だったのは、俺の右目を見る金持ちの目。
舌舐めずりして、俺を抱く。
綺麗な人形を扱うような金持ちの手も嫌いで、毎日を水が流れるように無感情に過ごしていった。
そんな日々を過ごしながら1年が経とうとしていた。いつものように眠りにつこうとした時、目の前に映像が現れる。
それは、あるゲームの宣伝。
【trip or battle GAME】