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Infinite Justice  作者: 32F°大佐
第1章 "Si Vis Pacem, Para Bellum"
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第三話  "運命か、反動か、ラブコメか、もしくはフラグか"

飛び起きるとそこは病院のベッドだった。しかしそこは普通の病院と違い、おもぐるしい雰囲気が流れる国家安全保障委員会施設内の病院だった。隣にある棚に元に戻ったAUGUSTAがおいてある。


そして反対側には、アイバーがベッドで何事もなかったのように本を読んでいる。何事もなかったかのように。動くたびに全身が痛む。とても立てる様な状態じゃない。ふと彼女が声をかけてくる。


「ああ、おきたの。しっかし5日間も寝ているとはねぇ。ドンだけ無理したのよ。」

と、暢気そうに話変えてくる。

「うそだろ!5日間!それより、お前、レールガンが貫通して大丈夫だったのか?」

「大丈夫なわけないじゃない。肋骨が砕け散って何箇所も内臓破裂したんだから。魔法で治療してもらって3日後には退院には退院できるけど。覚醒能力とやら、その銃とやら、いったいあんたはどういう教育されてきたのよ。」

「それよりお前はここの職員なのか?とゆーか、スバルはどこだ!無事なのか!」

「あんたの弟は無事よ。あんたの父親に引き取れてる。私は、ここの職員。敵残滅部隊に入ってるのよ。私も、あんたと同じように試験されてここに入ったのよ。2年前に。」

いきなりドアが開き、軍服姿の軍人が入ってくる。階級は...元帥!敬礼しようにも手がうまく動かせない。軍人が声をかけてくる。

「君が...高橋龍河君かな。よろしく。」


 かなり親しみのある感じで話してきたが、なんせ相手が元帥なので、うまく話せない。

「よ、よろしくお願いしますっ!」

「コロシアムでいきなり戦わせるような手荒なことをしてすまなかった。私はアーサー・ストーナー。君をNSC(国家安全保障委員会)にスカウトしたいと思う。よく考えておきたまえ。もちろん、高い報酬と階級は保障する。まだ時間はある。気が向いたら声をかけてくれ。」

 

 またもドアが開き、父が入ってきた。

「私は席をはずしたほうが良いかな。」

そういってストーナー元帥は去っていくのであった。


父に問いただす。

「このAUGUSTAとオレの血縁に関することで、しっていることを全て教えてくれ。」

自分でも気づかないうちに、父に対しても口調が厳しくなっていた。父はため息をつき、

「わかった。少し落ち着け。」


そう切り出した父は、俺の隣にある椅子に座った。

 「お前の父さんの父さん、つまり龍河のおじいさんは、種族間戦争の英雄だ。そして、その父が、魔界最強の魔法使い。つまり、お前は、英雄の末裔なんだよ。そして、その銃。魔力を与えれば、弾丸が無限に続く悪魔の兵器だ。「成長機械」通称「LUMつまりlevel up machines]という技術が使われていて、その銃が、勝手に経験を身に着けていって、進化する。AUGUSTAの横にDMIって書いてあるだろ?」

俺はうなずく。確かに、そんなことが書いてあった。

「デビル マシン インフィニティといってLUM(成長機械)最強なんだ。だから、設計者もどんな形に変化するかわからない。お前の実戦経験次第だ。ちなみに父さんもここで働いている研究員だ。お前はまだ若いから入隊ついてはよく考えたほうが良い。待遇は良いが、その分危険な作戦にも参加する可能性もあるからな。」


 入隊のことなんかよりも、この一瞬でものすごい人生の重荷を担がされた、という絶望感がこみ上げてきた。父が去った後、壁を思いっきり殴った。悔しかった。人生の壁に押しつぶされそうだった。それでも入隊したいという気持ちは強かった。見返してやりたかった。


 でも、これはまだこれから待ち受けている悲劇のほんのわずかな一部分でしかなかった.....



 ということで、1か月後、あっさり入隊(笑)


 階級は、はい、一等軍曹です。


 NSC(国家安全保障委員会)の一室でアイバー曹長の密室特別レッスンでしごかれています。決して変な意味では言っていません。

「邪馬台国の女王は?」

そう、アイバー曹長の特別勉強会である。

「ジョン・スミス!ジョンジョンジョン!」

やまたいこく、ってなんだよ興味もない。


バッキューン


 拳銃の音が鳴り響く。机を貫通した...拳銃を撃ちやがった...

「卑弥呼よ、よおく覚えておきなさい。次は頭だからね。」

いくらふざけたからと言って拳銃はまずいだろ...

「じゃあ、第二次世界大戦で世界で初めて実戦に投入され広島、長崎に使われたものは?」

「原子爆弾。広島はリトルボーイ、ガンバレル型で長崎はファットマン、インプロージョン方式。」

「よ、よく知ってるわねえ...てゆうか、なんで軍事関係のことしか知らないの!?もっと知識を広げなさいよ!今日の歴史はこれで終わり。はい、次は英語。」

「英語なんか必要ない!俺は日本人だ!」

「連合国の公用語は英、独、仏、西語。ほんとは全部教えたいぐらいよ。日本語なんて日本でしか話してないの。英語も話せないでどうやってヨーロッパやアメリカのお偉いさんと意志疎通図るのよ。」

めんどくせえ...小さな声でつぶやいた。


「なんか言った?」

 拳銃をまた突きつけてきた。絶対に殺される。こいつといたら死ぬ。逆らわないように...


数時間たって、何とか終わる。


密室から解放。

「いやっほうぅぅ!」

思わず叫んでしまう。

時計を見ると、もう午後8時だ。


「一杯行く?」

と、アイバー。

「いいですよ。」

「仕事じゃないんだから、敬語はなしで。歳も違わないし。で、どこに行く?まさかとは思うけど、襲ったりなんかしないよねぇ?」

意外だなぁ、上司として突き通すかと思っていた。

「襲おうとしたら確実に死ぬだろ。」

聞こえないようにつぶやく。

「なんか言った?」

「何も。」

「じゃあ、居酒屋でも行きますか!?」

「そうだな。」


とりあえず居酒屋に移動。


「おじちゃん、焼酎よろしく!」

早く持ってこいと言わんばかりに元気に彼女は注文する。酒強いからいいけど、最初から焼酎って...きついだろ、それ。


なんだかんだで会話は弾む。女友達は少ないから、とても新鮮だ。


お互い顔を真っ赤にしながら、ぎりぎりの会話をする。


作者ぁぁぁ、ラブコメにするなあ!


「なあに?龍河は恋愛経験に疎いって?じゃあ、教えてあげようか、大人の恋を。」

俺の耳に口を近づけて熱い吐息を吐くながらささやいてくる。

「ちょっと待て待て待て!何がしたい!?というか作者早く止めろ!?」

と俺もうろたえているうちになんだかんだで、アイバーは寝てしまう。


仕方ない、かついでくか…

金を払って、NSC(国家安全保障委員会)まで運んでいく。


"ふぁーたー、てーてんじーにひとむたー"

なにこれ!?

しかもこれいうときだけあらぶってるし。まあ、所詮は寝言か。


寝言か…

軍事に異常に詳しいって…

どこのうp主だよ、それw

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