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Infinite Justice  作者: 32F°大佐
第1章 "Si Vis Pacem, Para Bellum"
13/56

番外編1 "Sei Vorsichtig!"

 指定されたバーに足を運ぶ。個室が用意されているというので、そこまで尾行に注意を払いつつ移動する。待っている相手は...黒き英雄、ブラック。

「久しぶりだな。ストーナー。元気にしてたか?話したいことは山ほどある。」

彼が、いつもとは違うまじめな口調で話してきた。

「どうせ全部答えるまで返してくれないんだろう?」

「あったりー。」

子どもめいた口調は、普段は誰にも見せないもう一つの顔だ。

しばらく、酒を飲みながら雑談をした後、本題に入った。

「なぜ、龍河にECSを撃たせた?」

急な真剣な質問に、若干汗をかいた。

「連合政府からの命令だよ。裏で操ってるのは、あいつらだけどな。」

「で、作戦実行前に俺に連絡入れたわけか。」

冷たい空気が流れる。

連合政府とは、日本自治政府、アメリカ、ヨーロッパ大陸政府3つからなる魔法使い、人間による同盟だ。妖怪を仮想敵国としている。そんな政府の命令に逆らえるはずがない。


「でも、非常事態宣言を安全保障委員会が発令すれば、連合に命令されても、ノーと言えただろ?」


 非常事態宣言と言う手があったか。でも・・・・

「あいにく、非常事態にするほど時間がなかったからな。そこをやつらに突かれた。それに、宣言すれば政府に非難されることは必至だ。」

「あいつらって、”純血の同盟”だろう?だから、作戦のときも、いる場所がわかっていたから龍河を殺そうとした。」


「ブラックさん、PE-001Pのことだが。」

話題を切り替える。

「ああ、あれか?だいぶ厄介だな。あれの量産化に成功されたら結構きちーな。」

「まだ、こちらの監視下に置かれただけ、マシだったというべきか...」

「おそらく、委員会にあれを中心とした部隊を編成されたら、人員の2/3が死ぬだろうな。」

策略家の口から出た言葉に驚く。自分でもそれぐらいは覚悟していたが...

「そうか...」


「まあ、ECS装備を充実させておくか、レールガンを大量に配備するしかないな。」

「ECSはそちらに任せます。レールガンはこちらで大量に購入しときます。」

「では、お開きにするか。」

金は向こうが持つらしい。側近が用意した車に乗る。


別れ際に、

「Sei vorsichtig!」

"ザイ、フォアズィヒティヒ"。発音をカタカナで表すと、こうなるか。意味は、気をつけろ。

「Ja(Yes)!」



あともう少しか。


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