とあるブッタイのニンタイ
リクエストにより、本編23話
ゴシュジンにからかわれて、イヌがすねた。
かてないのをわかっていて、ケンカをうって、まけて、すねた。
ダサイ。
ホントウはかまってほしいくせに、そっぽをむくとか。
いいトシしたヤローにゆるされるのか?
……ああ、ゴシュジンがゆるすのか。そうか。
しかし、イヌのゴキゲンをとろうとしているゴシュジンは、チビだ。
ハンタイにイヌはムダにでかい。
チッ。かまってほしいなら、もっとうまくやれ。
オンナのあつかいのなってないヤツだな。
そんなだから、シリにしかれるんだ。
……シカタない。オレサマはゴシュジンのものだからな。
ゴシュジンのテダスケをしてやろう。
もごもごもごもご……ぺっ。
よし。ころべ、ゴシュジン。
ゴシュジンはゴシュジンでドンクサイから、……ほらな。
うまいこと、オレサマのだしたイシにけつまづいた。
ふむ。
うまくいったが、それはそれでビミョウだな、ゴシュジン。
ズジョウにチュウイするヒツヨウがほとんどないんだから、アシモトくらいはちゃんとみろ。
さて。ゴシュジンがあぶなくなったら、イヌがみすごせるはずがない。
ホントウにわかりやすい、タンジュンなイヌだ。
アンノジョウ、うっかりテをだして、そこをうまいことゴシュジンがつかまえた。
つかまえ………………、え?
なに。オレサマ、またコレみせられんの?
おいイヌ。
お ま え は オ ト メ か !
もうこれ、ナカナオリじゃねぇだろ!
いちゃついてるだけだろ!!
うああああっ。
どうしてオレサマにはテがないんだ?
テがあったら、せめてこのカイワをきかなくていいように、ミミをふさぐのに。
いや、テのまえにミミもないんだけどな?
はて。オレサマ、どうやってオトをきいているんだ?
まぁ、それはどうでもいい。
ゴシュジンがイヌをドロドロにあまやかしはじめた。
つらい。
ジミにどころか、ソウトウつらい。
ムスメとそのオットのムツゴトをきいているキブンだ。
オトウサンはいたたまれないぞ、ゴシュジン。
……お? ナニやらクモゆきがあやしいな。
さっきまでホホをそめて、キモチワルイくらいだったイヌの、ヨウスがおかしい。
ふむ?
ふむふむ。
ああ、なるほど。あのことか。
オレサマがいうのもなんだが、アレはイヌはわるくないとおもう。
ゴシュジンはキレイさっぱりわすれてるみたいだが、おもいだしたところでおこることもないだろう。
というか、むしろ、やらかしたのはゴシュジンだしな。アレは。
なぁ、ゴシュジン!
あのトキのことだ! おもいだせってば!
……ちっ。ダメか。
アレさえおもいだせば、イッキにハナシがすすむってのに。
テのかかるヤツらだな。
だあ、もう。うじうじしてるなよ、イヌ!
ほれ、ゴシュジン。これでもくわせろよ。
キブンがおちこんだトキには、あまいものだろ。
はあぁぁ。ホントウにメンドウだ、こいつら。
テマヒマかかりすぎるぜ。
イヌもなぁ、もっとオトナのヨユウでゴシュジンをリードするくらい、やってみせろっていうんだ。
そんななさけないオトコに、ゴシュジンはやらんぞ。
はっ……そうだ。いいホウホウがあった。
ミチのこころみだが……オレサマにできないことはないんだ。
まっていろよ、このヘタレイヌめ。




