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ヴェルデドラードの日常  作者: 雨根
蝙蝠様の苦労日記
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とあるブッタイのミッカカン

本編16話より、空白の3日間

 ゴシュジンがたおれた。


 マチにシュウゲキがあって、そのハンニンをイヌがころした、そのすぐアトのことだ。


 やばかった。


 オレサマはゴシュジンのイチブだから、わかる。


 ゴシュジンがしんだら、オレサマもきえるから、わかる。


 ソトにむかってひっぺがされるみたいな、イヤなかんじがした。


 あのときはやばかった。


 しばらくして、もどってきたみたいだがな。




 それから、イヌ。


 ショウジキ、メもあてられん。


 ゴシュジンがたおれたときのとりみだしよう。


 ナキムシなのはしってたが、あんなふうになきさけぶのははじめてみた。


 すこしして、マチのニンゲンがきて、ゴシュジンとイヌをボクジョウまでおくった。




 ゴシュジンはなんとかもちなおしたが、まだメをさまさない。


 もうダイジョウブだとしっているのはオレサマだけで、オレサマはコトバをはなせないから。


 ゴシュジンのテをにぎったまま、イヌはずっとふるえている。


 たべないし、ねむらない。


 ゴシュジンをよんで、トキドキ、おもいだしたようになく。


 ……セワのやけるイヌだな。


 ゴシュジンがメをさましたとき、イヌがしなびてたらおちこむだろうが。


 とりあえず、えづけするか。サンドイッチでもくえ。


 キノウのヒルメシののこりだ。


 オレサマのナカにしまったものはくさらないから、アンシンだ。


 ゴシュジンのオテセイだぞ。くえ。……よし、くった。


 あ、またないた。


 これひからびるんじゃないか? ダイジョウブか?




 たまに、デシどもや、マチのニンゲンがヨウスをみにきた。


 イヌがぶっこわしたイリグチもなおった。


 ホウモンシャはスキマからこっそりのぞいては、かえっていく。


 イヌには、オレサマがしっかりエサをやってるからな。


 それだけはアンシンしろ。




 それにしても、ニンゲンはどれくらいねずにいられるんだ?


 イヌのヤツ、イッスイもしてない。


 ずっとゴシュジンのナマエをよんでいる。


 おいていかないで、ひとりにしないで。


 これナンカイきかされるんだ。ゴウモンか。




 もうダイジョウブなんだけどな。


 オレサマにはおしえてやれない。……ちくしょう。


 ゴシュジン、ホンキでそろそろおきようぜ。


 ゴシュジンだって、イヌをなかせとくのはイヤだろ?

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