表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヴェルデドラードの日常  作者: 雨根
女王様の受難
40/74

奥の手は最初に使っても強い

拍手小話No.41

リビダを虐めたいシリーズ その1

 朝食準備中のリコリスの耳に、仲のよい友人同士の会話が飛び込んできた。


「やぁ、ライカ。遊びにきたよ~」

「帰れ」

「ふふふ、いいねぇその反応。相変わらず、虐めてほしくて仕方ないって顔してくれちゃって。ライカってばそんなに僕が好きかい?」

「もう殺していいですか。いいですよね。よし、殺す」


 ……殺し合うほど仲のよい友人同士の会話だ。


(はぁ、もー仕方ないなぁ)


 野菜を切っていた包丁を置き、軽く手を拭ってから、リコリスは剣戟音の響き始めた家の外を目指す。

 扉の前に立つと、開ける前に一呼吸。

 慌てて飛び出して、短剣の餌食になるのは避けたいところだ。


「ライカ~? リビダ~?」


 声をかけながら扉を押す。

 臨戦態勢はバッチリだ。


「リコさん、出てこないでくださいっ。すぐに始末をつけますから!」

「やぁ、リコリス! もしかして寂しくなっちゃったのかな? いいよ、僕は3人でもっ」


 全く正反対の声が飛んできて、リコリスは苦笑して首を横に振った。


「ごめんね、今忙しいから」


 あっさり言って、腕を前に差し出す。

 その先に捧げ持たれたのは、


「え」

「蝙蝠様に遊んでもらって?」


 ――満面の笑みの蝙蝠ポーチ。




 蝙蝠ポーチを腰に戻して、リコリスは相棒を仰ぎ見る。


「用意がまだ途中なんだ。手伝ってくれる?」

「……ええ、もちろん」


 定位置に戻った蝙蝠が「げふっ」と鳴いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ