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ヴェルデドラードの日常  作者: 雨根
本編幕間
13/74

ジニア観察中

拍手小話No.18

本編29話の後 ジニア視点

 私には唯一と言ってもいい趣味があります。

 それは日記。日記を書くことです。

 毎日欠かさず書いているのですが、最近は興味の対象が決まってきました。


 それは、リコリス様とライカリス様です。


 この2人、非常に興味深いですね。

 人目もはばからず仲良くなさっていますけど、今日は特に見応えがありました。

 昨日の一件のせいで、今日はライカリス様が優勢で、リコリス様を片時も手放さなかったのです。


 私たちが牧場に行ったときには既にチェスナットとウィロウが微妙な顔になっていましたから、きっと朝起きた時から――いいえ、もしかしたら、昨日私たちが帰ってからずっとでしょうか。

 それから1日中、朝食の時も、牧場で作業している時も、昼食、夕食、その後の修行中も、ずっとずっと、リコリス様を抱きかかえていました。

 いつもは嬉々としてやり返すリコリス様も、やはり昨日のことを反省しておいでなのか、死にそうなお顔をしつつもさほど抵抗はなさらず。 

 そしてそのまま、地味に精神的ダメージが蓄積していましたね。

 ライカリス様も、今日ばかりはとにかくリコリス様をいじめていらっしゃいました。


 お気の毒ですけれど、私としては美味しかったです。


 修行が終わり温泉に行った後、私たちはすぐに屋敷には帰らず、リコリス様のご自宅で休憩させていただいたのですが、その時がまた、もう。

 ベッドに腰かけ、リコリス様を膝に乗せて、ライカリス様はリコリス様の御髪のお手入れを始めました。

 丁寧に水分をふき取り、乾かして、毛先から順に念入りにブラシをかけ……。

 心労のためでしょうか、その頃にはうとうとし始めていたリコリス様の額に、そっと唇を寄せ、次に一房掬い上げた髪にキスをして、と。


 ああ、思い出しただけでも――……。


 それにしても、あの2人は不思議です。

 これだけしておいて、男女の仲ではないのです。

 不思議でしょう?


 アイリス姉さんなどは顔を真っ赤にして照れていますが、違います。

 あれはそういった色事とは無縁のやり取りですもの。

 ただお互いに依存しているのだけは確かのようですが。


 不思議ですね。とても不思議。


 それと、この関係でこのやり取りとなると、いつか正式に恋人同士となったら、どうなるのでしょう。

 全く想像できません。

 どれだけ居た堪れない状況になるでしょうね?


 ――ふふ。


 とても楽しみです。

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