気長な人の思いはまばらで奥ゆかしい。
第四章 気長な人
今度のお客さんは気長な人だ。まちまちな心の淀みに対して、気長くおれる、幸運な人なんだが、当人はそうではないみたいだ。占いネコは言った。「今日はどうしたなにゃん」。
「実は、私、えーとそのもどかしいんですが、
おもってもいることに、他人にたいして、えーと、ズバッとしたことが言えずに、悩んでいます」気長な人は答えた。占いネコ、静かに頷き「うむ、では占って見るにゃん」といった。「あなたは、ずばり・・東に太陽が昇るころに、日が沈む西側におる人にゃん。」
気長な人は変に調子を外されたかのように、
「はあ?」といった。占いネコは続けた「つまり、太陽が沈むころにやっと他人に気付かれる人にゃん」と。そこで、気長な人は言い張った。「私だって日が昇れば、一緒になって頑張っています、そして、日が沈む事がわかれば、ちゃんと家に帰ってあしたの準備に頑張ってますよ!」と。でも占いネコはいった。「それって普通のことじゃないかニャン
?」と。気長な人は戸惑った。そこから何も言えなくなった。占いネコは言った。「人というのは、あらかじめ人たるものとして、他人にでもあなたに、色々なものをぶしつけに
押し付けて来たり、色々何事に反動を付けて、
やり遂げてしまう人はいるがにゃん、自分が
それに、応じて焦らずじっくり取り組む姿を見て、太陽のほうに向かって終始行いを仕組まずまっすぐに向いて頑張ることに恥がないひとのことを、わからなくもないが、あえて
気長に太陽の沈むまでの感じ入りとして指標にしているにゃん、つまり、あなたみたいな
感じ入りの仕方を楽にとらえているにゃん、
周りには図太い人、ずけずけとモノ言う人はいても、いわずがな、太陽が沈むまでの間に
そつなく普通のことをしている人に飽きない姿勢を見て、我に返っているにゃん」と、いつもより長めに答えた。気長な人は言った。
「つまり私、太陽の沈んだ頃に自分をわからせる名目の上の存在として、何にも言わないやつだけど、なんだか何を考えているやらわからん奴と囚われているのではないといえますか?」言われた占いネコは「答えはイエスにゃん」といった。「では、周りの人にあなたはどういう存在の人と問われたら、どう答えればいいんですか?」と気長な人は聞いてきた。そこで占いネコは言った。「色んな意味で君の思ういい人にそっくりだと思う事にゃ」といった。気長な人は納得して帰ったそうだ。




