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占いネコ  作者: 竹内 昴


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占いの得意な猫の物語

第一章 信心深い人

とある町に占いの上手なネコがいたそうな

このネコは人の行く先を見渡せる力を持っている。信じるも信じないも自由だが、とかく当たると評判である。ある日、信心深い人が、とにかくこの先の事が知りたくて、ネコに占ってもらっていた。「ところで、ネコの占い師さんよ、私の未来はどうかな?」と言われたネコは「ウーム、気を向くままに流されたまま泳いでいるクラゲが浮かぶニャ」

信心深い人は思わず「エ?、クラゲってあの海にいる、刺さられると痛い?」と言った

。「人の人生は色々ニャ、大海原に浮いている感じが、人のいたわれし心を現すにゃ。」

ネコの占い師は言い返した。怪訝になりかかった信心深い人は「もうちょっと、くわしくお願いします。私はこの先どうなっていくのですか?」ネコの占い師は続けた。「観賞用に海の生物を飼ってみればいいニャ、どれほどの生き物が海で住んでいるか知れるにゃよ。」信心深い人は一瞬ムカつきを覚えた。

「 もっと具体的な事は無いのか?」占いネコは言った「食われた魚の浮かばれない様を見て、独り優雅に泳ぐ半透明な生物、クラゲによく似ていて、自分の察しのききかたに文句言わせない人の言いなりなにゃよ」信心深い人はあえて押しとどめただまっていると占いネコがモノ言っている様をよく観察できそうだからだった。「ようするににゃ、よく似た様の無い無色透明感で人を信じ込ませて、

似たような人の気持ちに見えないとこから刺すような痛みを感じさせる人の言いなりになるニャともうしておるにゃ」事実、信心深い人は悩んでいた、実に取りあてて何にも刺激を味わった事のない人生に突如、そう、ネコの言うような人が現れたのは自覚していた。

ここで、信心深い人は問うた、「どうしたら、自分の好きなような人生になりますか?」占いネコは言った「人の痛みに感ずる事にあんまり敏感にならずとも、人は、住み分けなど

できないくらいの距離で泳いでいる好きな名前の生物だと思えニャ。あんまり、人らしきとか人間らしさに縛られんことにゃ」信心深き人は「わかりました、ありがとうございました。」礼を言って帰ったそうだ。

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