表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/123

第二部20話── 三人の次の一手。噂と過去が繋がり始める**

【翌朝──野営地】


 鳥の声が森に響く。


 昨夜はほとんど眠れていなかったが、

 タクは静かに体を起こした。


(黒石清九郎盛隆……

 あれが“黒石の初代”……

 次会ったら、絶対に殺される。)


 握った拳に、微かな震えが残っている。


 そこへ──


「タク、起きた?」


 朝日を背に、ソフィアが立っていた。

 表情は柔らかいが、目は鋭い。


「昨日の戦闘……“全部”話しなさい。」


 


──────────────────────────


【戦闘分析──ソフィアは容赦ない】


タク「……如水の双斬、三断が弾かれた。

 水刃が霧散して……まるで“当たらなかった”みたいで……」


ソフィア「予想通りね。」


キャス「えっ……予想通りなの……?」


ソフィア「黒石初代は“理の変換”が得意なの。

 こちらの攻撃の“性質そのもの”を、

 闇の理でねじ曲げて“勝手に別方向へ流す”のよ。」


タク「だから斬撃が弾かれたのか……」


ソフィア「そう。

 タクの水の理は“流れ”だから、変換されやすいの。」


タク「……相性最悪じゃねぇか。」


ソフィアは微笑む。


「でも弱点もある。」


タクとキャスが同時に顔を上げる。


ソフィア「闇の理は“理を持つ者の意思”に敏感なの。

 だから……タク、あなたが理を深めれば“必ず通る”。」


タク「そういうもんか……」


ソフィア「そういうもんなのよ。」


 


──────────────────────────


【キャスの告白──怖さと決意】


キャスは膝を抱えて座り、ぽつりと呟いた。


「……あの人……怖かった。」


タク「キャス……」


「でも……私、逃げたくない。

 お兄ちゃんも、お姉ちゃんもいるから。」


ソフィアがキャスの頭を抱き寄せる。


「いい子ね。でも無理はしないのよ?」


「うん……!

 でもね……あの黒い人から……

 お兄ちゃんの匂いがした……」


タク「俺の……?」


キャス「うん。

 なんか……白石の匂いと、似てた。」


ソフィア「……理の血筋は、闇でも残るからね。」


キャス「だから……悲しかった……」


(……キャス……

 そんな感覚まで持ってたのか。)


 


──────────────────────────


【そして──“次の目的地”】


ソフィアは腰のポーチから一枚の紙を取り出した。


「さて、タク。

 これから向かうべき場所、分かってるわね?」


「……中央都市セントラルか?」


ソフィアは頷く。


「ええ。

 屍人に関する正式な記録は、

 “公国中央図書院” にしかないの。」


タク「つまり……」


ソフィア「黒石初代を倒すための“手がかり”がある。」


キャス「いこ!!お兄ちゃん!!」


タク「……よし。」


 三人の視線が同じ方向を向く。


 


──────────────────────────


【そして──騎士団も動き始める】


 その頃。


 公国中央都市の騎士団本部。


 赤い鎧をまとった団長グランド・クロスは

 副団長からの報告を受けていた。


「団長。

 “黒い人影の報告”が、公国各地で増えています。」


「……そうか。」


「さらに……複数の目撃者が

 “白髪の少年” と “猫耳の少女”

 “光の魔術師” の三人を同時に見たと。」


 グランドは目を閉じ、息を整える。


「また、あの三人か。」


「……どうなさいますか?」


グランドは静かに、しかしはっきりと告げた。


「タク・シライとキャス、そしてソフィア。

 彼らが黒い影と戦っているなら──

 我ら騎士団は無関係ではいられまい。」


「つまり……?」


「中央都市に“呼ぶ”。

 そして、正式に話を聞く。」


 グランドの瞳には迷いがなかった。


「黒石初代……

 ならば、我々の力も必要になる。」


 


──────────────────────────


【三人の旅路は再び動き出す】


 野営を片付け、三人は歩き出す。


キャス「お兄ちゃん、次はどんな街かな?」


タク「中央都市はでかいらしいぞ。

 飯もうまいといいな。」


ソフィア「もちろん美味しいわよ♪

 でもまずは“図書院”ね。」


タク「分かってるって。」


 風が三人の髪を揺らす。


(黒石初代……

 もう一度戦う時は必ず来る。

 そのために──強くならなきゃならねぇ。)


こうして──


タク・シライ、ソフィア、キャスは

屍人の真実を求め 公国中央都市へ向かった。


物語はついに“核心”へと進み始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ