第二部9話── 地竜戦本編: タクとキャスが切り開き、ソフィアが締める**
【開戦──轟く咆哮】
ゴゴゴゴゴォォォ……ッ!!
地竜が大口を開き、
大地ごと世界を震わせる咆哮を放った。
「キャス、ソフィア──行くぞ!!」
「うんっ!!」
「了解!」
◆ ◆ ◆
【タク第一手──“理”の読み切り】
(まずは動き。重心、息、脚のリズム……
やっぱり“左前脚”が弱え!!)
「迅雷──空歩!!」
タクは空気を蹴り加速。
一瞬で地竜の足元へ滑り込む。
その速度は地竜すら反応できない。
「一式──如水……
水刀・鋭斬 三連!!」
シュバン!
シュッッ!
ザシュッッ!!
三度の水刃が
地竜の脚の“腱”を正確に断ち切る。
地竜「グォオオオオオ!!」
巨体が大きくぐらついた。
「キャス、いまだ!!」
「はいっ!!」
◆ ◆ ◆
【キャス──初の“獣化”フルパワー】
キャスの身体から金色の“獣気”が噴き出す。
耳がピンと立ち、
爪が伸び、
瞳がぎらりと光る。
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
タクが崩した地竜の足へ、
キャスが高速の連撃を叩き込む。
ザザザザザザッ!!!!
「キャスの“爪連撃”か!!」
「止まれぇぇぇぇ!!」
地竜の装甲にひびが入るほどの一撃。
キャスの脚力、跳躍、斬撃すべてが
“仲間を奪った怪物”へ向けられていた。
「お兄ちゃん……!!
私、やったよ……!!」
「ああ……!!
最高だキャス!!!」
◆ ◆ ◆
【タク第二手──地竜の反撃を“封じ切る”】
地竜が怒号を上げ、巨尾を振り回す。
地竜「ギィアアアアア!!」
「タク危ない!!」
「来るのはわかってる!!」
タクは呼吸を整え──
“雷の理”を全身に通す。
「迅雷──
空歩・八連!!」
ドンッ! ドンッ! ドンッ!
八回の空気踏みつけ移動。
雷刃が尾に重なるように走る。
ガガガガガガッ!!
巨大な尾を
“軌道をズラして逸らす”形で切り裂いた。
「ソフィア!!
動き止めるぞ!!」
「了解!!
補助入れる!」
◆ ◆ ◆
【ソフィア──補助で二人を最大強化】
「光風補助術式──
加速+防護!!」
タクの速度がさらに上がり、
キャスの体に光の鎧が纏われる。
「うおっ!?
身体が軽い!!」
「お姉ちゃん……あったかい……!!」
「ほらほら、二人とも!
動けるうちに動きなさい!」
「言われなくても行く!!」
◆ ◆ ◆
【二人同時攻撃──地竜が大きく怯む】
タク「いくぞキャス!!」
キャス「うんっ!!」
タク「二式──
如水・大水斬!!」
キャス「獣爪──
乱連牙!!」
ドゴォォォォォンッ!!!!
二人の合撃が地竜の右肩装甲を粉砕。
地竜「グォオオ……!!」
ついにその巨体が膝をつく。
「キャス!お前の力……本物だ!」
「お兄ちゃんこそ……すごい……!!」
ソフィアが胸の前で手を組む。
「……ふふ。
やっぱ二人とも強すぎ。」
◆ ◆ ◆
【ソフィアの止め──光断界】
地竜は完全に動きを止めてはいない。
だが、二人の攻撃で“倒せる状態”にまで持ってきた。
ソフィアはゆっくり前へ出る。
「タク、キャス。
ここからは私の仕事よ。」
タク「頼む、ソフィア!」
キャス「お姉ちゃん……お願い……!」
光が集まり始める。
彼女の髪がふわりと浮き、
ローブの裾が揺れる。
「地竜討伐の“止め”……
私がいただくわ。」
「お金のためか?」
「もちろんよ?」
「お前ほんとブレねぇな……!」
ソフィアは優雅に微笑み──
「――光断界」
【光の落下】
バアアアアアアアアッッ!!
天から落ちる一線の光。
音すら奪う、純白の断罪。
地竜「…………」
ドォォォォォォンッ……!
地竜は倒れた。
完全に、静かに、光に焼かれて。
◆ ◆ ◆
【勝利】
「……勝ったの?」
「勝ったわよ♪
タクとキャスが削ってくれたおかげでね。」
「お姉ちゃん……かっこよかった……!」
「えへへ♪ありがとうキャス♪」
「……懸賞金は三人で分けるからな。」
「当然でしょ?
だって私が止め刺したんだから♡」
「やっぱ金かよ!!」
キャスがくすっと笑い、
夕暮れの山岳地帯に三人の声が響いた。
こうして──
**地竜討伐は、
三人の“本当の連携”が生まれた戦いとなった。**
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