第二部60話── 四陣・蒼光連陣《第三式》。黒将、陥落へ
【霧谷・黒裂の直前】
黒裂が上下に揺れ、
空間が悲鳴を上げるようにきしんでいる。
ソフィア
「時間がない……!
このままじゃ……初代が“外へ”出てくる……!」
悠真
「なら急ぐしかねぇ!!
黒将をここで止めんぞッ!!」
キャス
「お兄ちゃん!!
四人で一緒に!!」
タク
「……ああ。
ここで決着つける!!」
───────────────────────────────
【黒将最終──殺意の跳躍】
黒将
「ォォォォアアアアアアアッ!!!」
黒鎧が一瞬、蒼黒く光る。
次の瞬間──
黒将の巨体がタクへ一直線に跳びかかった。
(速い──!)
巨体とは思えぬ速さ。
まるで“空間の裏側”を踏んで跳んでいる。
タク
「ッ……来いよ!!!」
タクは蒼光をまとい、
刀を構えて迎え撃つ。
ガアアァァッ!!!
二つの力が爆ぜ、
周囲の大地がえぐれた。
───────────────────────────────
【悠真──蒼炎の乱牙】
悠真
「タク!!押し込むぞッ!!」
悠真の刀が蒼炎をまとい、
黒将の側面へ突き立つ。
「蒼炎奥義──《乱牙焔衝》!!!」
ゴォォッ!!!
蒼炎が乱れ咲くように広がり、
黒将の肩を焼き裂いた。
黒将
「ォォ……!」
タク
「ナイスだ悠真!!」
───────────────────────────────
【ソフィア──光響防陣】
黒将が反撃の黒拳を振りかざす。
ソフィア
「貸しなさいッ!!
光響防陣──《リフレクトサークル》!!」
十枚の光壁が重なり、
黒将の腕を一瞬押し返す。
悠真
「助かる……!!」
ソフィア
「動き、止めたわよタク!!」
───────────────────────────────
【キャス──獣皇相の“未形”が輝く】
キャス
「行くよ……ッ!!」
黄金の残光を引きながら、
キャスが黒将の背後へ回り込む。
「《獣皇相・未形──裂閃脚!!》」
パアアッ!!!
高速すぎて音が遅れる蹴りが、
黒将の膝関節を砕いた。
黒将
「ォガッ──!!」
タク
「キャス!!ナイス!!」
キャス
「今だよお兄ちゃん!!
決めて!!」
───────────────────────────────
【四人の足が揃う──四陣】
霧谷の空気が重く震える。
タク、悠真、ソフィア、キャス。
四人の足が “同時” に前へ踏み込んだ。
ソフィア
「タク……!
第三式、行ける……?」
タク
「……今なら──行ける!!」
悠真
「四人の理、噛み合ってる今ならな!!」
キャス
「……行こ!!
お兄ちゃんと一緒なら……どこまでも!!」
四人の力が、
一点に向かって重なる瞬間。
───────────────────────────────
【四陣・蒼光連陣《第三式》──発動】
タク
「如水──蒼光水!!
四陣──
《蒼光連陣・第三式……》」
悠真
「蒼炎連破──“轟牙蒼天”!!」
ソフィア
「光加護・八重詠唱!!」
キャス
「援護!! “獣跳・零距離”!!」
四人
「──《蒼天崩陣》ッ!!」
バアアアアアアアアアッ!!!
蒼光と蒼炎が十字に走り、
光が縫い、獣気が加速し、
四つ全てが黒将へ叩き込まれる。
黒将
「ォォォォォオオオオッ──!!!」
黒鎧がひび割れ、
核が露わになり──
タク
「終われぇぇぇぇッ!!!!」
四人の総力が核を粉砕した。
ドゴォォォォォォォン!!!!
黒将は、爆光と共に砕け散った。
───────────────────────────────
【黒裂──“開きかける”】
ソフィア
「……やった、の……?」
悠真
「黒将の気配……消えた……!」
キャス
「お兄ちゃん……!」
喜びかけたその瞬間。
黒裂
「……ビキ……ッ……」
黒い門が、ゆっくりと“さらに開いた”。
タク
「……嘘だろ……」
ソフィア
「初代が……来る……!」
悠真
「黒将を倒しても……止まらねぇのかよ!!」
キャス
「お兄ちゃん……
あれ……止めないと……!」
黒石初代の気配が、
門の奥から“こちら側”へ溢れ出す。
タク
「行くぞ……
ここからが……本当の戦いだ。」
───────────────────────────────




