表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/123

第二部58話── 四人全開。霧谷の反撃、始まる

すいません。体調崩してました。

これからもよろしくお願いします。

【霧谷・黒の大渦の中心】


 黒霧はうねり、空気は刺すように冷たい。

 理の乱れが重なり、“終わり”の気配すら漂っている。


 さっきまで四人の行動を阻んでいた

 黒死龍アビス・ベビーモスの亜種が、

 まだ周囲で数十体も蠢いていた。


 だが──

 四人の表情は、もう“恐れ”を失っていた。


 


───────────────────────────


【蒼光──タク】


 タクが刀を構えた瞬間、霧が裂けるように静まった。


タク

「……行くぞ。

 蒼光水──“静動一閃”!」


 足元の空気が一瞬、沈む。


 次の瞬間──

 蒼白い水光の軌跡が横一直線に走った。


 音が遅れてついてくるほどの斬撃。

 黒死龍三体が、何が起きたか分からぬまま倒れ込む。


タク(まだ……荒いな。

   でも一歩は踏み出せた)


 その目には、迷いではなく

 “初代に向けた覚悟”だけが宿っていた。


 


───────────────────────────


【蒼炎──悠真】


悠真

「タク、道ありがとな! このまま押し上げるぞッ!」


 悠真の炎が唸りを上げる。

 赤い炎は光を巻き込んで変質し──

 淡い蒼に変わった。


ソフィア「また進化してる……!」


悠真

「蒼炎奥義──《鳳焔穿》ッ!!」


 蒼炎が槍のように細く鋭くなり、

 前列の黒死龍をまとめて貫く。


ドゴォォォン!!


 蒼の爆ぜる音と共に、霧が一気に引いた。


悠真(光を混ぜると……

   タクの“流れ”と重なる……面白ぇ)


 


───────────────────────────


【光魔法──ソフィア】


ソフィア

「遠距離は任せて!

 光風陣──《ライトゲイルサークル》展開!」


 十枚の魔法陣が霧谷の空間を明滅する。

 光の暴風が黒霧そのものを巻き込みながら広がった。


 霧谷の黒霧は闇属性が濃く、

 光の魔法と“相性最悪”だった。


 だからこそ──


 黒死龍たちは光に触れた瞬間、

 苦鳴も上げられず霧の粒になる。


タク「広すぎだろ……!」


ソフィア「闇と光は相性が最悪なのよ♪

     ここでは“本職補正”が強いの♡」


悠真「本職って言いながら、撃破数がバケモノみてぇだぞ……」


 


───────────────────────────


【獣化+武器同期──キャス】


 キャスの髪がふわりと浮き、

 瞳に金色の縦系が宿る。


キャス

「お兄ちゃん!!

 ちょっとだけ……強いの使ってみる!!」


タク

「無茶すんなよ! でも任せた!!」


キャス

「いっくよぉ!!

 獣化──《獣皇相・未形みけい》!!」


 黄金の閃光が爆ぜる。

 完全な王族覚醒にはまだ遠い。

 だが“一瞬だけ”王族の片鱗が重なる。


 キャスの輪郭が揺らぎ──

 次の瞬間には、五体の黒死龍が崩れていた。


タク(……まだ、完全じゃない。

   でも、十分すぎるほど強い)


キャス

「まだまだぁぁあッ!!」


 


───────────────────────────


【四人──“噛み合い”は最高潮に】


 黒死龍は残り三十体。


 だが、四人が動くと──


タクが蒼光で風穴を作り

悠真が蒼炎で前列を吹き飛ばし

ソフィアが光により霧そのものを削り

キャスが残った個体を刈り取る


 全ての動きが“当然”のように連動していた。


悠真「……おいタク。

   やべぇなこれ。動きが全部ハマってる。」


タク「今は……全員の気が一致してるんだよ。」


キャス「うん!!今なら……もっと行ける!!」


ソフィア「じゃあタク、ラストよろしく♡」


 


───────────────────────────


【終の斬──蒼天裂波】


タク

「……行くぞ。

 如水──蒼光水・終ノ型……」


 周囲の霧が止まる。

 大気の流れすら静まる。


「──《蒼天裂波》ッ!!」


バァアアアアアッ!!!


 蒼の奔流が放たれ、

 黒死龍の群れが

 “中心から二つ”に割れて消えた。


 霧谷の震動が静まる。


 


───────────────────────────


【そして──静寂の奥から】


タク「……これで終わりか?」


悠真「いや。違う。

   “核”の気配がまだある。」


ソフィア「霧が……揺れてる……

     この奥……別の位相……?」


キャス「お兄ちゃん……見て……」


 霧の奥。

 黒い裂け目がゆっくりと揺らめいていた。


 まるで“門”のように──

 理が歪み、世界と世界を繋ぐように。


その奥から。


【……クク……聞こえるか、白石の子……】


タク「……初代……ッ!!」


 黒石 清九郎 盛隆の声が、

 霧谷全域へ響き渡った。


 


───────────────────────────

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ