第二部56話── 黒将・第二段階。核散弾、襲来
【戦場が“闇”に染まる】
黒将
「グォォォォォォ!!」
十数ある“核”が黒炎を纏い、
それぞれが意思を持ったように空を舞う。
ソフィア
「やばい……!来る!!
——黒核散弾!!」
タク
「散った!?ふざけんな……!!」
悠真
「全方向攻撃だ……!避けろ!!」
キャス
「お兄ちゃん!!手つないで!!」
タク
「おう!!絶対離れるな!!」
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【黒核の雨──激しい一斉攻撃】
黒核が一斉に爆ぜた。
ドゴォォォン!!
ドン!ドン!ドン!
地面は抉れ、
黒い残滓が煙のように舞う。
ソフィア
「これ全部……“核”なのよ!?
普通の黒霧なんか比じゃない!!」
悠真
「近づくな!触れたら終わりだ!!」
キャスが叫ぶ。
キャス
「お兄ちゃん近い!!」
タク
「くそっ……!!」
核がタクへ一直線に飛ぶ。
タク
「迅雷──空歩!!」
空を蹴り、
タクは核の間をすり抜けた。
だが──
ソフィア
「タク!!後ろ!!」
黒核が背後で連続弾ける。
タク
「うおおっ……!!」
爆風で吹き飛ばされる瞬間、
キャスが横から飛びついた。
キャス
「つかまえた!!」
タク
「助かった……!!」
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【ソフィア──三重光壁の限界】
ソフィアは息を切らしながら詠唱。
ソフィア
「三重光壁!!」
カンッ!
カンッ!
カンッ!
三枚の光壁が形成され、
散弾を受け止める。
だが──
「──ッッ!!」
三枚目の光壁に亀裂が走る。
ソフィア
「ダメ……押される……!!」
タク
「ソフィア!!」
悠真が黒核を斬り落としながら叫ぶ。
悠真
「光壁は時間稼ぎにしかならない!!
この弾幕は、やべぇレベルだ……!!」
タク
「悠真、斬れるか!!?」
悠真は苦笑して答える。
悠真
「斬れる。でも増える!!」
タク
「はぁ!??」
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【黒将──黒炎核の自己再生】
悠真
「タク。あれ……核を斬った瞬間、
“二つに増えて”復活した。」
タク
「ベビーモス方式かよ!!
初代の……クソ仕様!!」
キャス
「どうしよ……!?」
ソフィア
「タク!!悠真!!キャス!!
“黒将本体”を止めないと……
核は無限だよ!!」
タク
「……くそっ、やっぱ本体か!!」
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【キャス、超高速で突破口を開く】
キャスの瞳が獣の光で揺れる。
キャス
「お兄ちゃん……!
私、行くね……!!」
タク
「危ねぇ!お前はまだ武器になれて──」
キャス
「なれる!!
お兄ちゃん守るためなら!!」
キャスの足元が光る。
ドッ!!
次の瞬間──
キャスは黒核の雨の中を“消えたように”駆け抜けた。
悠真
「速すぎる……!」
ソフィア
「……あの子、跳躍と加速だけで
黒核散弾を避けてる……!?」
キャス
「えいっ!!」
黒将の脚に回し蹴りが命中。
黒将
「ォォ!!」
ひざが少し沈む。
タク
「キャス!!戻れ!!」
キャス
「次は、お兄ちゃんの番だよ!!」
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【タク──“蒼光水” 完全展開】
タクは刀の柄を握る。
蒼光が刀身に静かに満ちる。
タク
「……行くぞ。
如水──“蒼光水・解放”!!」
バチンッ!!
蒼白い水光が爆ぜ、
地面に蒼の波紋が広がる。
悠真
「うお……タク!!
本気で行く気だな!」
タク
「当たり前だ!!
キャスも……悠真も……
ソフィアも……
誰一人欠けさせねぇ!!」
黒将
「グォォォォッ!!」
タク
「来いよ化け物!!」
蒼光が走る。
水が流れ、
光が切裂く。
タク
「蒼光──“流!!”」
黒核散弾を蒼光が押し流す。
ソフィア
「まだ行ける!!
光加速!!」
タクの体がさらに加速。
タク
「“奔!!”」
蒼光が黒将の体を貫いた。
黒将
「ォォォ……!!」
悠真
「おおおお!!
ひざついた!!」
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【悠真──蒼炎の奥義 全開】
悠真
「タク!!合わせる!!」
タク
「任せた!!」
悠真の刀に蒼炎と光が宿り──
炎の雷のように燃え上がる。
悠真
「蒼炎奥義──
“蒼牙天衝!!”」
ズドォォォォン!!!
白青の炎牙が黒将の肩を噛み砕く。
黒将
「オ……オォォォ……!!」
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【四人の連撃──黒将が崩れ始める】
キャス
「もういっちょ!!」
ソフィア
「援護する!!光鎖!!」
タク
「蒼光・裂!!」
悠真
「蒼炎・烈!!」
四人の攻撃が黒将を追い詰める。
地面が砕け、
黒将の動きが鈍る。
ソフィア
「いける……!!このまま押す!!」
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【しかし──“本気”の黒将はここから】
黒将
「……ォォ……
オォォオオオオオオ!!!!!」
黒炎が爆発した。
四人
「……っ!?」
黒将の体が巨大化し、
核が融合して漆黒の鎧となる。
悠真
「第三段階……!?
嘘だろ……!」
ソフィア
「これ……完全に“初代の干渉”だよ……!」
黒将
「グ……オオオオオ……ッ!!」
タク
「まだ終わりじゃねぇってか……!!」
キャス
「お兄ちゃん……。
でも……負けない。
四人なら……倒せる!!」
タク
「……ああ。
絶対に勝つぞ……!!」
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