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         9 女王

 旧東の国の放牧地帯の一画に、マリエールは新しい街を作った。新しい事業、産業、教育研究機関-----------。やがてマリエール王国の首都になった。

            9  女王



 東の国の放牧地帯に一つの街が出来る。街は分身体が作った。モデル都市だ。ある程度人口、事業、産業、科挙制度、教育、研究機関、海に面しているので漁業も始める。魔法を用いて海水を淡水と塩に分離して水と塩の確保をする。------------。街は順調に動き出した。

 マリエールはこの街を起点にして産業、事業を展開する。外交にも力を入れる。特に北の国との関係は重要だ。雨を閉ざす東の国と北の国の境界の山脈を取り除くには北の国の合意が必要だ。

 新しく作った街を統一国家マリエール王国の首都した。王宮を建設(土魔法で)して、北の国の大使館も用意した。首都を起点として各地に転移陣を作りマリエールの分身体が起動する。物流は活発だ。マリエール王国の発足とマリエールの女王就任式を二ヶ月後に行なう事に決定した。

 王宮の謁見の間にマリエールは北の国の大使を呼んだ。挨拶から始まり両国の状況などを語った。会話は女王と大使の物だが、マリエールは七歳になったばかり、外見は幼い。マリエールは本題に入った。

「私はマリエール王国と北の国の国境の山脈を取り払いたい。北の国にもメリットが大きい筈だ。応じてくれるならそれなりにお礼の品や友好関係の絆や技術提供や支援をしよう。こちらからも北の国に申し出をするつもりだ。大使からもよしなに伝えて欲しい。出来れば二ヶ月後の就任式に良い返事が欲しい。そうでないと私は国内を抑え切れず強引に山脈を無くすかも知れない。そんな事になれば戦争だろう。今マリエール王国は魔力が豊富で攻撃魔法がふんだんにある。戦争になれば敗ける事は考えられない。とは言え好んで戦争をしたいわけではない。良い方向に向くようお互いに歩み寄りたい。」

マリエールは誠意を込めて大使に語った。大使は、

「具体的には交渉次第でしょうけど、女王陛下のご意向は理解しました。本国に正しく伝えましょう。我々も戦いを望んでおりません。女王陛下の軍の強さは承知しております。」

マリエールと大使の会談は上手くいった。

 次ぎは北の国の根回しだ。とは言え山脈を消し去る力がある事を見せつける必要がある。一ヶ月後マリエール王国側の山脈を消し去る事を各所に知らせ、其処に住む人々を避難させる手立てを施す必要がある。

 マリエールは分身体を使って同時に行なった。北の国では第一王妃の派閥と第二王妃の派閥が対立してそれぞれの王子が絡んでいる。第一王妃の出身は旧東の国だ。後ろ盾の国を失っている。第二王妃は国内の伯爵家の出身だ。通常ならば第一王妃の王子が王位に就く筈だが、東の国の滅亡で第二王妃が力を持った。力が拮抗している。今マリエール王国が第一王妃やその王子達の後ろ盾になるならば、一気に第一王妃派閥が力を着けるだろう。ただ難しいのは第一王妃の母国を滅ぼした事だ。単純にマリエール王国が第一王妃の後ろ盾と言っても信用されない。あの手この手で第一王妃派閥に近寄り信用を得なければならない。ようは金だ。正攻法で国王に正論で迫り、裏で第一王妃派閥を揺さぶる。マリエールの願いが叶う日が近づく。

 マリエールは雨を遮る北の国との山脈を消し去る事を決意した。先ず北の国の大使との話し合いだ。先ずこれは上手くいった。

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