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          11 戦争

 北の国側の山脈が消え去った。マリエール王国に雨が降った。これで豊かな土地になるだろう。山脈は共有アイテムボックスに入った。

            11  戦争


 マリエールは一週間後山脈を消去すると発表した。山脈に住む人々の救済が急務だ。巻き込まれれば必ず死ぬ。分身体は山脈を駆け巡る。頑なに離れようとしない者までは救済出来ない。マリエール王国側に比べて拒否者が多い。

「生まれ育った故郷は捨てられない。」

というのが彼らの言い分だ。

 5日目には希望者の避難が終わった。一週間が経った。いよいよ山脈を消し去る日が来た。山脈の南に分身体が並んだ。

「収納」

山脈が綺麗に無くなった。こちらは湖になる事はなかった。風が吹き雨が降った。雷が鳴り響き気候が変わった事が判った。

 マリエールの街も雨だ。遠方からも山脈が無くなった事が判った。マリエールにも今後の展開は判らない。北の国と戦争状態である事は判る。しかしマリエールは積極的に戦争をしたいわけではない。攻められれば応戦するが攻め込む意思はない。分身体達もマリエールの意思で動くから特に攻め込む事はない。相手の出方次第だ。

 北の国の国王は激怒した。山脈を消し去る事を認めていない。国王は、

「国防会議を開く、一時間後に関係者を集合しろ。」

と宰相に向かって告げた。宰相は配下に指示して関係者に知らせるように告げた。宰相は指示を終わって国王に尋ねた。

「国王陛下、国防会議でどんな方針を出すのですか。」

国王は、

「知れた事よ。我に逆らったマリエール王国を滅ぼすのだ。」

宰相は呆れたように、

「我国単独ですか。マリエール王国は不思議な魔法の戦法を取ります。当時強国だった東の国が滅ぼされました。無策で臨めば東の国の二の舞いになります。落としどころを考えて軍事と外交の両面で考えなければなりません。」

国王は、

「皆の意見を聞こう。」

国防会議は国王、宰相、軍事関係者、外交関係者などが集まった。国王はマリエール王国が我国の反対を押し切って山脈を消し去る暴挙をしでかした事に対してどうするかが問題である事を説明した。国防大臣は、

「マリエール王国のなした事は許せません。直ちに兵を送るべきです。全面降伏を認めない限り、侵攻しましょう。」

国王も同意見のようだ。外務大臣は、

「マリエール王国は未知の兵器を使います。落としどころを考えて先ずは外交で解決しましょう。」

国王は外務大臣の発言に噛み付いた。

「我は我が反対したにも拘らず、山脈を消し去ったマリエール王国に鉄槌を与えるためこの会議を開いたのだ。全面降伏以外認めん。」

国王の一言でどんな最後通告をするか。どんな戦術、戦略で臨むかの話しになった。国王は家臣の信頼が地に落ちた事に気付いていない。

 北の国はマリエール王国に最後通告をした。戦争の始まりである。マリエール王国は北の国は陸路であるいは海路で首都を目指すだろうと判断した。対抗策として山脈のあった北側、東海岸に兵を派遣して軍事施設を制圧する事にした。

 局地戦は尽くマリエール王国が勝利した。後は北の国の軍隊本隊がどう攻め込むかだ。本隊が北の国の首都に集結した。

 北の国はマリエール王国に対して最後通告をした。戦争になった。局地戦ではマリエール王国が勝利している。

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