10 クーデター
北の国の軍が30万人マリエール王国に攻め入ろうとした。しかし、北の国の国内でマリエールの分身体にほぼ全滅にされた。
10 クーデター
北の国の首都に集まったのは30万人。正規兵に合わせて徴兵した兵もいる、貴族の騎士もいる。領主から借りた兵隊もいる。兵として集められる兵隊としては限界に近い。王宮にいる兵隊は近衛兵だけだ。もしも敗けて反撃にあったら国が終わるかも知れない。北の国の国王は冷静さを失っているのかも知れない。
北の国の陣営は陸軍大将が指揮を執る。幹部との打ち合わせで、
「山脈のあった北にマリエール王国軍がいる。規模は300名だ。1000名の軍で制圧して、マリエール王国に進軍する。目指すのはマリエール王国の首都だ。到達まで約二週間、途中小部隊のいる地点までは一週間、敵を殲滅して戻るまでが一ヶ月になると思っている。敵は魔法を使ってくるらしい。東の国の軍を破った軍だ。心して当たらないと東の国の二の舞いになりかねない。作戦通りやれば万が一にもしくじりはしない。慎重に事を進めてくれ。敵もカカシではない。裏をかいて来る可能性もある。どんな戦法が取られても慌てずに作戦通り進めれば必ず勝てる。自信を持て。」
実は北の国はマリエール王国の軍がどの様に東の国の軍を破ったか知らない。噂で魔法が使われたと知るのみだ。敵の戦術を知らないなんて戦いの基礎も出来ていない。国王の感情だけで動いているからこうなっても仕方ない。もっと冷静な判断があったら結果は違ったかも知れない。
出陣後一週間で予定通り山脈跡の陣地にやって来た。予定通り1000名の兵隊を当てて残りはそのまま進軍した。確かに300名と1000名では北の国の軍が有利の様に思える。しかしながらマリエール王国軍はマリエールの分身体だ。フライも使えるし攻撃魔法も防御魔法も使える。上空から攻撃魔法を放たれて収納する事を繰り返す攻撃はかわす事も出来ない。分身体一人で三人くらい倒すのはわけない。矢で射られても防御魔法がある。そもそも分身体はそんな攻撃は効かない。本隊の30万人の方へ向かう。東海岸の300名と首都の1000名も加わる。開戦から4時間が経ち趨勢が決まった。馬車も兵糧と武器と人間などが手に入った。どうにか生き残った軍人が国王に伝書鳩を飛ばした。王宮は大混乱だ。近衛兵達は警戒する。第一王子はマリエール王国に降伏しないと北の国そのものが消滅すると主張した。同意する者も多い。国王は戦争の継続を命じる。
第一王子は派閥の者とクーデターを図る。国王を拘束した時に近衛兵がどうしても国王を助けようとしたら第一王子の命はなかったかも知れない。近衛兵も国の未来を考えたのだろう。クーデターを容認した。第一王子はマリエール王国に降伏した。
北の国の王宮にマリエールの分身体がマリエール王国の代表として赴いた。第一王子が北の国の代表として対応した。その結果、山脈跡の北側と東の海岸部分、北の国の約三分の一ほどをマリエール王国に割譲する事になった。第一王子は国王になった。状況は厳しいけれどマリエール王国の援助でなんとかなった。近衛兵の協力が大きかった。国民が一致して独立を守ろうとした事が大きかった。
なおも戦争を継続しようとした国王に第一王子がクーデターを仕掛け、第一王子はマリエール王国に降伏した。




