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備蓄:ローリングストック

ええと、震災のあと苦労したのはアレです、米。

当時はなくなり掛けたら買ってくるというやり方をしてて、そろそろ買わねば、というタイミングで震災でした。

被災したのが会社にいるときで、自宅に帰り着いたのは翌日の昼頃でしたので、買い出しに出たものの何も買えず。

あちこち探して、デパ地下のお高い米を買いましたともw


というわけで、今回お勧めするのはローリングストック。

なくなり掛けてから買うのではなく、買い置きを開封したら新しいのを買ってくる。

というスタイルですね。


■ローリングストックって要するに何?

米を例に、もう少し具体的に書きますと。


まず最初に、家に開封済みの米と未開封の米がある。という状態にします。

開封済みの米は毎日消費して、ある日なくなります。

なくなったとき、未開封の米を開け、新しい未開封の米を買ってきます。

というやり方です。

なくなったら買い足すだけですが、違うのは、常に家に未開封の米がある状態を維持することです。

未開封の米は、米がなくなる度に新しい未開封の米と置き換わりますので、米のような消費期限が長い商品なら劣化は限定的です。

非常食用の缶詰なんかは、鞄に入ったまま数年単位で保管したりしますが、それだと期限が切れたりすることもあります。

が、ローリングストックなら、きちんと回してやれば期限切れの恐れはとても低くなります、


何でもコレにしろ、なんて言ったりはしませんよ。

向き不向きがありますし、それはご家庭ごとに異なりますので。


ローリングストックが向くのは

・定期的に消費し、かつ、賞味期限を半分以上残した状態で使い切る品。

で、逆に絶対に向かないと思うのは「生鮮食品」と「豆腐」のような足の速い食品。


それ以外でも、うちだと、小麦粉なんかはたまに賞味期限切れになったりしますので、小麦粉は対象外です。

毎日使うというご家庭なら、小麦をローリングストックするのはよいことだと思います。

なので、ご家庭ごとの生活習慣に合わせた備蓄計画が必要になります。


■少し脱線します

ローリングであってもなくても、買い置きがあった方が良いのが

・水

・主食になるもの

・缶詰類

・インスタント食品類(ラーメン、カップスープ、味噌汁など)

・乾麺

・調味料

などでしょうか。


特に水は必須です。

サバイバルでよく言われるのが、3・3・3の法則。


最初の3の単位は分。

人は3分間呼吸できないと危険。


2つめの3は日。

人は3日間水がないと危険。


最後の3は週間。

人は3週間食べ物がないと危険。


あと、これに人は3時間体温異常が続くと危険というのもあって、それを合わせた「3の法則」という呼び方もあります


生き物にとって、水は食い物より大事なのです。



■水

 一番大事です。

 1週間くらいなら食べなくても死にませんけど、飲まないと死にます。

 長期保存可能な水(5年とか)とかありますので、買い置くならそれがお薦め。

 ちなみに、保存期間は主にペットボトルの厚みで決まります。

 水ってペットボトル状態でも蒸散しますので、時間経過で中身が減ってしまうのです。

 で、保存期間は規定通りの内容量があるかってでも変わってくるんです。

 だから、ペラペラのボトルだと1年とかで、分厚くなると5年とかになります。


 1年のペラペラボトル買って、自己責任で3年くらい保管しても、大丈夫な場合もありますがあまりお薦めはしません。

 それに、万が一の時に給水車がきたとして、ペラペラボトルじゃ、扱いが面倒です。


 それはさておきまして。

 買い置きとは別に、定期的にペットボトルの水を消費するなら、ローリングストックしましょう。


 水は、飲料用の他、調理にも清爽にも使います。

 繰り返しますが、人間は水がないと生きていけません。

 保存食と水なら、まずは水を用意しましょう。

 1日2リットルとか言いますけど、実際にはその数倍は消費します。


 手間を惜しまないなら、綺麗に洗ったペットボトルなどに水道水を貯めて、一週間以内に使い切るという運用がお薦めです。

 かなり手間が掛かりますけど。


 水はペットボトルに汲みおく(出来るだけ、空気は入れないように)。

 可能なら冷蔵庫に保存。

 水を使うときは水道からではなく、ペットボトルから使うようにする。

 みたいなやり方ですね。

 まあこれは私も出来ていませんけど。


 私は台所では水道水を使い、私の部屋にある電気ケトルは水道水をペットボトルで持ってきて湧かすという運用でやってます。

 元々水道がない場所で水を使えるように保存しておくというのは、手間ではありますが、毎度汲みに行く手間を省く方法でもありますので、あまり抵抗なくやれてます(部屋には1本+使いかけ1本の水がある状態を維持しています)。


 あと、通常時は空っぽで保管でいいから、水を入れる綺麗なタンクとかを買っておくことをお勧めします。

 人間、水がないと死んでしまうので、断水した地域への給水は割と早い時期に始まるはずです。

 そんな時、ペットボトルとかも使えますけど、昨今のペットボトルは薄くてすぐに壊れそうですし、水がない状況では洗浄も面倒です。

 なので、大きなポリタンク(灯油とか入れる赤いのがありますが、あれの白いの)を一個、置いておくと良いかも知れません。

 ※使い捨てに近くなります(使用後、排水して乾燥というのがとても大変)が、折り畳みのタンクなんかも100均で数百円程度で売ってます。



■食料

 まずは糖分、炭水化物、効率よくエネルギーになる食品。

 あと、塩っ気。

 なので短期的には、米と塩があれば生きていけます(あとそれを炊くための水)。

 でも、それだけで生活している人はいませんよね。

 たまには違う物も食べたくなります。せめて何か缶詰(果物、肉、魚)とかね。

 なので、最低限


 主食か、それに替わる保存性の良いもの(米、パスタ、切り餅、乾麺など。アルファ米なども良い)。

 主食だけだと辛いので、缶詰、レトルト食品、インスタント食品、加えて、嗜好品としてせんべいやチョコなどがあると良いかも知れません。


 震災後にコンビニ、スーパーの棚は空になりました。

 ガソリンがなくなって流通が停止した結果、その復旧には結構時間が掛かりました。

 私は当時、昼はコンビニで買ったパンを食べていたのですが、それが買えなくなって、手弁当生活を送るはめになりました。


 ちなみに。

 コンビニ、スーパーは買い占められて大変なことになっていましたが、食料を扱っているのに買い占められないお店もありました。


 具体的には、ファストフード系?

 牛丼屋なんかは、普通に営業してましたね。

 冷凍の在庫があって、電気やガスが使える状況なら、それらの店で調理済みの食料が買えるかも知れません。

 買い占め出来ないもの(持ち帰っても長期保存できない品)なら残ってる可能性があるということです。

 食べ物が買えないなら、牛丼屋さんを覗いてみましょう。容器が残ってるか怪しいですが、商売しているなら持ち帰りもできるかもしれません。


 うん。本当に、非常時に慌てて買い占めるのは止めて欲しいです。

 普段からちゃんと備えていれば、買い占めたりせずに、必要なものだけ買いたすことで生活できるのに。。。


■アルファ米って何?

 あ、アルファ米について少し説明しておきます。

 アルファ米に近いのは(ほしいい)でしょうか。蒸した米を干したもの。干し飯とも書きます。

 忍者の食べ物というイメージもありますが、普通に兵糧食です。

 生米のデンプンはベータ化デンプンと言って、人間はあまり吸収できません。

 これを加熱してアルファ化するのが炊飯などで、その結果のアルファ化デンプンは人間が効率よく吸収できます。

 しかし、炊いた米を放置してカピカピの半透明になったものは再ベータ化してますので、利用できません。

 で、ベータ化の前に上手に乾燥(多くの場合急速乾燥)させ、水やお湯で戻せるようにしたものが、アルファ米です。実は頑張ればご家庭でも作れます。


 アルファ米は水でも戻せますし、お湯でも戻せます。

 水よりお湯の方が短時間で戻せますし、温かいのでお薦めですが、水でも戻せます。

 これは災害時には大きなメリットになると思います。

 ※うちでは尾西という所のを買い置いてますが、期限切れで入れ替える際に食べたところ、普通に美味しく食べられました。最近はカレーメシなる商品がコンビニなどにも並びますが、あれもお湯で戻せるそうなので、おそらくアルファ米なのでしょう。


■燃料

 普通のご家庭でも、昨今はカセットガスコンロとかありませんかね?

 あるならカセットガスもローリングストックしておきましょう。


 あと、私はアウトドアが好きでして、最近はやりのメスティン炊飯をやってみたくて、メスティンと固形燃料も買いまして、こちらも買い置きが、、、


 ちなみに、メスティン炊飯は、メスティンという鍋(西洋飯盒?)と固形燃料、水、米があれば、誰でも簡単にお米が炊けます。

 うちのメスティンだと米1合と水200cc(洗米するならその分別途必要)と30gの固形燃料一個です。

 固形燃料は100均(セリアだったかな?)で3個入り100円ですから、割とお手軽に米を炊けます。

 ※固形燃料はアルコール系の燃料です。開封したら密閉容器で冷暗所にて保存しましょう。


 電池は燃料とは違いますが、電池もローリングストック対象としては良いと思います。

 10年保管できるものを適時使いつつ、2週間分は保持できるように減ったら買い足す、みたいな。

 ※充電式もたくさん使ってますが、例えば時計なんかはアルカリじゃないと性能が発揮できないこともあるので、用途によって使い分けてます。


 灯油。

 まあ、これも2缶買って、片方空になったら買う、みたいな運用ですね。

 電気を使うストーブだとアレですが、灯油のみのストーブは、冬場の災害時には暖房兼調理器具として活躍すると思いますよ。


 その他

 うちだと白金カイロの燃料、パラフィンオイルなんかが備蓄対象になってます。


■まとめ。

 やることは、新品がひとつある状態で次を買う。買ったら家にある方を開封する。

 これだけです。

 買い置きの防災用品の備蓄には期限切れがついて回りますが、ローリングストックでは、常に新しい方が備蓄に回るので、期限切れになることはありません(まあ、ないように買うわけですが)。


 できれば、水もローリングストックしましょう。無理なら買い置きを。

 でももしもそうした準備なしで罹災した場合、ライフラインが生きてるなら、牛丼屋とかファストフードを目指しましょう(冷凍庫とかの食料が残ってるなら営業してる可能性あり)。

いえ、ローリングストックって何、と聞かれましたので何となく?

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