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一話プロローグ
馬車の客室に向かいながら座っている二人がいた。
「本当に、ついてきてよかったのですか?」
右側のほうにすわってフードがついているマントを着ている少女が言った。少し疑問が混じっている口調だ。
「はい」
鉄兜に鉄板を張った皮鎧と足にレギンスの装備の男が言った。
「ありがとう。」
笑みを浮かべながら少女は言った。
俺は王女を見る。王女はどんなものをきても似合うな。これが言えればいいが、あまりこんな事を言いたくはない。色男が言う言葉だと思うのだ。いや、色男が言う言葉じゃないかもしれない。色男はこんな言葉よりいい言葉を選択して言う。だから相手の心をつかむのだ。羨まし限りだ。俺はそんなことは言えない。内向的な性格だからだ。
これから、新しい街へ行き、そこで生活する。城にいた時よりも気が休まるかもしれない。
ありがとうございました。